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桜高軽音楽部活動録・いけないライブハウス!(8) 

カテゴリ:けいおん!

 思い通りに指が動き、自ら奏でた音がPAで増幅され、空気の振動となって全身を包む。

 唯の音が食い込んでくる。特訓したリフだ。うまくなっている。股間に音が刺さるような感覚にぞくぞくする。

 紬のメロディが背筋をなでる。優しく、怪しく、上下に行き来する。まるで紬の手が這い回っているようだ。

 唯のボーカル。歌詞は間違いだらけだ。だが、もうそんなことはどうでもいい。唯のファニーボイスが脳を痺れさせる。唯も楽しそうに歌っている。

 ライトが白熱度を高める。暑い。いや、熱い。だが、心地の良い熱さだ。

 前から、後ろから、上から、下から。

桜高軽音楽部活動記録・いけないライブハウス!(7)  

カテゴリ:けいおん!

「四人ともなかなか上玉じゃないか。特にあの黒髪の子、人気出るぞ」

「そう、ベースの子ですよね、秋山澪」

 スーツの男と呉竹は桜高軽音部の演奏そのものよりも、演奏者のプロフィールの確認にいそしんでいた。

桜高軽音楽部活動記録・いけないライブハウス!(6)  

カテゴリ:けいおん!

 キィーン――と一瞬のハウリングがあり、すぐに最適化される。

 ステージは白いライトに照らされ、まばゆい。

 暗い観客席には、パイプ椅子が並べられて、十数人のオーディエンスが座っている。

 呉竹だけはわかるが、あとは知らない顔だ。四十代のちょっと強面のおじさんがオーナーという人だろうか。スーツ姿でちょっといかめしい。それ以外はほとんど二十代で、金髪だったりスキンヘッドだったり、いかにもライブハウスに出入りしていそうなお兄さんたちだ。

桜高軽音楽部活動記録・いけないライブハウス!(5)  

カテゴリ:けいおん!

「ヘーキヘーキ。洗濯して返せばいいんだし。てゆーか、言えばもらえたりして?」

「わあ、いい手触りですね。サイズもいろいろあるみたいですし」

 結局、三人はまた下着あさりにきゃいきゃい言い始め、それぞれのサイズを確保してしまった。

「わあ、なんかこれ、すごい! Tバックだ」

桜高軽音楽部活動記録・いけないライブハウス!(4)  

カテゴリ:けいおん!

「まあまあ、せっかくだし、澪ちゃん。わぁ、いっぱいあるねぇ」

 唯がお菓子を物色し、紬はポットのお茶をカップに注ぐ。

「このお茶、何かふしぎな味するね」

「そーか?」

「どこの茶葉なんでしょう……」

「もう……みんなぁ……」

桜高軽音楽部活動記録・いけないライブハウス!(3)  

カテゴリ:けいおん!

「へええ、ほんとうに四人とも可愛いんだな」

 サングラスの男が、律たち四人を出迎えて感嘆の一言。

「いやあ、そんなことあるっす!」

 律はすっかり男となじみの口調でおどけてみせる。

桜高軽音楽部活動記録・いけないライブハウス!(2) 

カテゴリ:けいおん!

「タンカ切って出てきたものの……なあ」

 律は歩きながら腕組みをした。頭をひねるがいい知恵は出ない。

「どっかにピカピカで、内装が可愛くて、機材も最新のがそろってて、安く貸してくれる……いや、むしろギャラとかくれるライブハウスないかなあ」

 あるわけはないが、ついついつぶやいてしまう律である。

桜高軽音楽部活動記録・いけないライブハウス!(1) 

カテゴリ:けいおん!

「ええええっ、講堂が使えないぃ!?」

 すっとんきょうな唯の声が音楽室に鳴り響く。

 恒例の練習開始前のお茶会の席だ。紬が持ち込んだ今日のお菓子はクリームチーズタルト。もちろん、すでに唯のおなかの中におさまっている。