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美耶子のお仕事 「どっきり大作戦!」(03) 

カテゴリ:うたかた 美耶子のお仕事

   ▲3
 近くの売店でハンバーガーとジュースを買って、噴水近くのベンチで早めの昼食をとっていた家族連れのうち、子供が声をあげた。
「わー、あのお姉ちゃん、裸だよ?」
 おとぎ話同様、子供は正直だ。
「え?」
「うそでしょ」
 夫婦が目をそばだたせる。
「だめ! 見ちゃいけません!」
 妻は、子供ではなく、夫の目をふさいだ。

 噴水のそばでいちゃついていたカップルが続いて気づいた。
「やだ、あの子、マッパじゃん」
「え、マジ?」
 男の方が視線を動かし、身を乗り出した。
「やべ、ちょーかわぃい」
「なに、あんた、ロリコン?」
「いや、でも、すごくね?」
「うん、そだね、かわいーし、あの子。どっかでみたことなくない?」

「おお、すごいですぞ」
 ひいきチームのレプリカユニフォームを着込んだ男が声を裏返した。
「まさか、小学生のフルヌード!?」
 側にいた男も俄然盛り上がる。
「ワレメが……モロ見え!」
 観戦用の双眼鏡を目に当てる。
「あ、あれは、人気子役の美耶子ちゃん……!?」
「まさか、『おにいちゃん、だいすき!』の?」
 大型のデジカメをリュックから慌てて引っ張りだす。



   ◆4
(ううう……はずかしいよぅ)
 艶然と微笑みながらのモデル歩きを維持しつつも、美耶子の意識は羞恥に塗り込められていた。
 下着も「着替えた」ので、ローブを取り去ると、靴しか履いてない、全裸だ。前貼りなんて桃山園が許すわけがない。
 周囲の人々の視線や反応がいちいち痛かった。
 明らかにどん引きしている家族連れ、ケタケタ笑っているカップル、あるいは妙にテンション高いユニフォーム姿の男たち。
 数十人の一般市民が美耶子をガン見していた。
(なにが『バカには見えない服』だよぅ、どんな新素材だそれ、ったくぅ……)
 ノセられた自分のうかつさがうらめしい。
『動きが小さくなってきたわよ、もっと見せびらかすようにしなきゃ』
 桃山園の指示だ。腹立つぅと思いつつ、その場でくるんと回って、すそがあるあたりをつまんでポーズを取る。
「あ、スミマセン、子役の美耶子ちゃんですよね? 写真撮ってもいいすか?」
 ずうずうしく声をかけてくる男。でかいデジカメを持っている。
『もちろんOKよ。たっぷり撮ってもらいなさい』
「で、でも、この人スタッフじゃないんじゃ……」
 無線に小声で訴えかける。裸を撮られてネットにアップとかされたら――
『大丈夫、みんなサクラだから……くっくく……ウソだけど』
「え? 終わりのほうよく聞こえな……サクラなの? なんですよね」
 だが桃山園から新たな指示はない。
 仕方ない。ここで拒否したら、「ファッションショー」を演じる「どっきり」が成立しない。いま、美耶子はちゃんとドレスをまとっていることになっているのだから。
「い、いいですよ? この衣装をきれいに撮ってくれるなら」
 すそをつまんで軽くお辞儀をする仕草。
「え? 衣装……? ああああ、そういうこと」
 納得したかのようにうなずき、デジカメを構える男。
「うっわー、すっごいドレス! 感激! 美耶子ちゃんがこんな可愛くおしゃれした姿が撮れるなんて」
 言いつつ、次々シャッターを切る。おもに下からアオリで。
「えっと、服、撮ってます?」
「はい! 撮ってますよう、ツンと立った乳首みたいなボタンとか、ワレメちゃん――みたいなスカートの縦シワとか……あっと、ちょっと脚を広げてみてもらえますか?」
「……こう?」
 ぬちゅ……と、ワレメが開いて中の粘膜が外気に触れる。
「い、いいすね! それ、いただきます!」
 下からえぐるようなアングルで、カシャ! カシャ! カシャ!
 そこもドアップで撮られてしまう。
「こっちも写真いいですか?」
「あ、私も」
「美耶子ちゃんですよね、子役の。ドラマみてるよー」
 あちこちからカメラやケータイを持った市民が寄ってくる。男だけではなく、女もおもしろがって撮っている。ビデオを回している者もいる。
 どれがテレビスタッフなのか、サクラなのか、一般人なのか、わからない。
 もともと撮影されると気持ちよくなる美耶子である。360度囲まれて撮られているうち、テンションアップし、羞恥が薄れてきた。ほんとうに衣装をまとってファッションショーをしている気分に染まっていく。
 いろいろなポーズの注文にも応えた。
 首を傾け、身体をしならせ、腰を突き出し――
(うわ、尻穴まるみえ!)
(子供の肛門って色きれー)
(お宝お宝)
 ベンチに浅く腰掛け、脚を広げ、膝を抱き――
(おおお、ぱっくり――)
(小学生アイドルのまんこ! すっげー!)
(クリ勃起してね? 皮むけて、ピンクの突起が――)
 ギャラリーの興奮が伝わってくる。
(テレビではちらっとしか見えねーし)
(DVDだとけっこう見えるらしいけど……高いしな)
(ナマで見たら、めっちゃきれいな身体だな、ガキなのに超エロい)
 息がかかりそうな近さまでギャラリーたちは接近し、美耶子の裸身を鑑賞する――堪能する。
 美耶子も興奮してはいたが、このままではギャラリーの興奮度が限界を超えそうで少し怖くなっていた。
『じゃ、そろそろ終わりにするわよーん』
 桃山園の声が届く。美耶子はホッとして身を翻す。
 スタッフがさりげなく退路を作ってくれ、ローブも手渡してくれる。
 噴水広場から美耶子は脱出した。

          つづく

 

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