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ルイズのねこ耳にゃんにゃんNIGHT!(11) 最終回 

カテゴリ:ゼロの使い魔

      11

「ああ夕べはさんざんだった……」

 結局、徹夜で正座説教をくらい、ほとんど一睡もできなかったサイトは天幕を出て大あくびをした。

 天幕内ではシエスタがすやすや就寝中だ。さんざんサイトに説教をし、ルイズを手ぐすね引いて待っていたが、明け方、ついに寝てしまったのだ。

 それでなんとか解放されたのだ。

 まだ夜が明けたばかりで時間が早いためか、ほかの天幕はひっそりしていた。特にマリコルヌたちの天幕は死んだように寝静まっている。夜中まで騒ぎまくっていたから無理もない。

「マリコルヌの天幕で仮眠させてもらおうかな。この分だと昼前までみんな起きてこなさそうだし」

 地方巡検のスケジュールはゆるゆるだから、多少の道草はどうということもないだろう。もともとギーシュが立てた行程計画では日程の大半がナンパに充てられていたくらいだし。

「おーい、入るぞ」

 一応、声をかけて天幕に入るサイト。中は魔法の常夜灯だけで薄暗い。

「うっ、くせぇ」

 中は酒の匂いと若草っぽい匂いで充満していた。

 みるとおよそ十人くらいの少年たちが全員フルチンで、思い思いの場所に寝っ転がっていた。

「また、とばしっこしてやがったな……うっ」

 敷布の上には精液らしき痕跡が至るところにあり、そのひとつをつい踏んづけてしまったサイトは死にたい気分になった。

「全員かよ……どんだけ出したんだ」

 なかでもマリコルヌは全裸で、天幕の支柱のように立てられたポールにしがみついて、まだ腰をカクカクさせていた。どうも夢のなかでまだヤッているらしい。

 散乱しているワインの空瓶の数からして夕べは狂乱の宴だったようだ。

 こんなところで仮眠どころではない。

 溜息をつきながら天幕を出たサイトは、天幕の間を歩いている人影に気づいた。

 ルイズだった。ネコミミにチョーカー、それ以外は男子と同じ格好――近衛兵の制服を身につけている。ただし正式な着方ではなく、あわてて身体に巻き付けただけのようにも見える。

 ルイズ、と呼びかけようとして、サイトはやめた。

 朝日に照らされるルイズの横顔が神々しいほどに美しかったから。

 桃色ブロンドの髪はよほど激しい運動をしたみたいにあちこち跳ね上がっていたけれど、ツヤツヤキラキラ輝いていたし、白磁のようになめらかな肌にポッと朱のさした頬、長いまつげ、かわいい鼻から形のいい唇のフォルムも完璧だった。なにより、満ち足りたようなあの表情。よほど安眠できたのだろう。

 ルイズは、あたりをうかがうようにして――早朝だから周囲に迷惑をかけないようにしているのだろう――サイトの天幕へと入っていった。

 なんだか、今朝のルイズは大人びて見えたなあ、きれいだったなあ……としばし惚けていたサイトだったが、はたと気づく。

 そういえば、中にはシエスタがいるんだった。

 これは一悶着おきる。

 サイトは今日も繰り返されるドタバタを予感して頭をかかえるのだった。

        おしまい


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