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うたかたの天使たち 外伝・美耶子編(2) 

カテゴリ:絶対可憐チルドレン

4.撮影2日目


 だが、実際のところ、美耶子に怒られることはなかった。

 美耶子とおれの楽屋ももうきちんと片付けられていて、美耶子の姿もなかったからだ。

 もう撮影が始まっているらしい。

 おれはあわててスタジオに向かった。

 昨日、撮影に使われていたスタジオに行ってみるが、だれもいない。

 それからようやく思い出す。今日の撮影は、夜からは生放送になる。正確には、とりだめた編集済みのシーンを流しつつ、美耶子の登場シーンは一部ライブ放送になるという、変則的な手法なのだ。それが話題にもなっていた。

 そのためのスタジオは別の場所になる、という話は聞いていた。ただ、その場所がわからない。

 おれは建物内をうろついた。スタッフもキャストも全員、別の場所に移動してしまったらしく、人っ子ひとりいない。

 ようやくつかまえたスタッフも、みんなのいる場所はわからないと言う始末。

「でも、モニタールームは使えるはずですよ。そこからなら撮影風景が見られるかも」

 てなことを言われ、案内されたのは、編集機材がところせましと設置された狭い部屋だった。たしかに、モニターが光っている。美耶子や、出演者たちの映像が流れている。テーブルには、台本なども置かれているようだ。昨夜、打ち合わせがおこなわれたらしく、大量の吸い殻や空ペットボトル、紙くずなどが散乱している。部屋の片隅にあるソファには、服が乱雑に脱ぎ捨てられてもいる。仮眠室も兼ねていたのかもしれない。

「じゃ、ぼくはこれで」

 スタッフが足早に立ち去っていく。おいおい、ほっていくなよ……

 やむなく、おれは椅子に腰掛け、モニターに目を移した。

 リハーサル中らしい美耶子が映っている。

 すでに着替えとメイクもすませている。ツインテールに、白のタンクトップ&オレンジのミニスカート、そして素足だ。運動しやすそうな感じ。

 汗をかいているという設定のためか、メイクのオカマが美耶子に霧吹きをかけている。

 胸元にもそれをやるものだから、乳首がうっすら透けている。

 サングラスにちょびひげのメイクは、執拗にその部分に霧をふきかける。

『もちろん、重要よぉ、これで、美耶子ちゃんがすごく必死になっているってことが視聴者に伝わるンだから』

『はい……わかってます』

 美耶子は顔を赤らめながらもうなずいて見せる。

『じゃ、シーン119、始めます』

 ディレクターの声。現場が緊張するのがモニターを通じてもわかる。

 おれは台本を確認する。以前見たものとはずいぶんちがっている。さらに、赤がたくさん入っている。どうやら、昨夜、いろいろ変更が入ったらしい。

 これから撮るシーンは、美耶子が兄に「太った」と言われ、乗馬型エクササイズマシンでダイエットに励むというシーンだ。

 最初はしずしずと動いているエクササイズマシンだが、何かの拍子に目盛りが最強になってしまい、最後には振り落とされる。だが、時間いっぱい粘らなければならない。

 美耶子はエクササイズマシンにまたがる。機械が動きはじめる。

 前後、左右、マシンのシート部分がローリングする。美耶子も腰を揺すってその動きに合わせる。

 じっとりと汗をかく美耶子。タンクトップに汗ジミがひろがり、ミニスカートから覗く細い太股も汗ばんでいる。

 ここで霧吹きが奏功し、美耶子が玉の汗のしずくを散らすというわけだ。

 動きが激しくなる。美耶子も腰を振ってそれに対応しようとする。

『んっ……あ……はぁ……』

 美耶子が声を弾ませる。

『あっ、あっ、あっ……くんっ』

 おしりを振りたくる。そうしないと振り落とされてしまうのだ。だが、このシーンの時間いっぱい粘らないといけない。もう、スカートを気にしている余裕もない。Tバックのおしりが露出して、股間がシートと密着したり離れたりするたびに湿った音をたてはじめる。ぴちっ、ぴちゅっ、ぴちっ――

 シートの動きはさらに激しさを増し、下から突き上げるように振動する。落とされまいとする美耶子は、天をあおぎ、必死でこらえている。

『くっ、あっ、ひんっ! ぅっ、うっ、うぅーっ!』

 美耶子の上半身だけを映していたら、まったく別のシーンになってしまいそうだ。

 実際に、あるカメラは美耶子の表情だけを追っている。複数のモニターに、さまざまな角度から映される美耶子の姿が映しだされる。

『あんっ!』

 こらえきれず、落下する。下にはクッションがあるからケガはしない。

『あと10秒がんばればOKだった――もう一度』

 また一からだ。美耶子はふらふらになりながらも乗馬マシンにまたがる。振動にさらされすぎて、美耶子の腰はガクガクだ。それでも、スタートの声とともに、「大好きなお兄ちゃんのためにダイエットする少女」になりきる―― 

『はあっ、はあっ、はぁ……ううっ』

 時折、ぴくんと腰をはねあげる。Tパックのおしりが汗ばんでいるのがわかる。

『はっ、はっ、はっ……こすれで……なん……か』

 顔を上気させ、美耶子は自分からおしりをシートにこすりつけていく――

 

 苦難のエクササイズシーンを乗り越え、大好物のアイスキャンデーをほおばるシーンにたどりつく。これは美耶子も嬉しそうだ。

 ピンク色の棒状のアイスをくわえる美耶子。先端の形はキノコをかたどっているのか、少し広がっている。

 舌先で下から上になぞっていく。横くわえにくわえて、かるくかじる。

 先端をくわえ、前髪をかきあげて、目を閉じつつ奥まで呑みこむ――

 アイスキャンデーに入っていた練乳が勢いよく飛び出し、美耶子の顔をベトベトにする。

『やんっ!』

 白い粘液でねとねとになった指をしゃぶり、口の中にたまった練乳を飲み下すと、おかわりとばかり、新たなキャンデーをほおばる。そのキャンデーも練乳を勢いよく飛ばす。

 これがいやらしく見えるおれは心が病んでいる。そうだ。そうにきまっている――

  

  

 そして、いよいよ亀垣とのシーン。

 亀垣登場だ。

 美耶子がモジモジする。昨日裸を見られているからか……?

『じゃあ、きょうだいで口げんかするシーン。アドリブ入ってもいいので』

 ディレクターが指示する。

 カメラがまわりはじめる。

 ソファに並んで座っている亀垣と美耶子。ぴったりとくっついている。

『だいたい、おまえ、生意気なんだよ』

『ゆういちこそ――ゆういちのくせに生意気でしょー』

『おまえなあ、お兄ちゃんにむかって呼び捨てはないだろ?』

『ゆういちお兄ちゃん――なんてにあわなーい!』

 うわ、なんか赤面するな。これって、おれと美耶子のいつもの会話とほとんど同じじゃん。こんなシーン台本になかったはずだが――確かに赤文字で追加されている。

 おれは台本と映像を見比べる。

『こいつぅ!』

 美耶子の髪をくしゃっとする亀垣。

『やったなぁ!』

 怒って反撃する美耶子。亀垣にむしゃぶりつく。

 ほほえましいじゃれあいだ。

 台本では、ここからアドリブ、となっている。

『もっと羽目を外していいから』

 ディレクターの声が入る。

 さっきよりもじゃれあいがエスカレートする。

 ソファの上で美耶子が亀垣に馬乗りになる。それを亀垣がはねのける。逆に美耶子にのしかかる。脚をバタつかせる美耶子。

 ちょっとしたプロレスごっこだ。

 二人のテンションが上がっていく。

 美耶子は本気ではしゃぎ、声を高める。このディレクターは美耶子の引き出し方を知っている。たしかにふだんの美耶子はこういったじゃれあいが大好きで、すぐに夢中になる。そうすると、天真爛漫な表情や振る舞いが出てくるのだ。

『このぉっ、ゆういちめぇっ! うりゃあーっ!』

 タンクトップがめくれ、パンツ丸出しにして、美耶子が暴れる。それを亀垣が受け止め、動きを封じる。

『どうだ、このっ! おとなしくしろっ』

『やあーっ! もーっ!』

 亀垣から逃げようとした美耶子のタンクトップが完全に脱げる。裸の上半身が露出する。ピンクの乳首がさらされる。

 まくれあがったスカートから覗いたパンツがなかば以上ずれて、おしりが見える。

『やっ……あっ……』

 美耶子が羞恥の声を上げたのと、亀垣が下から美耶子を抱きしめたのは同時だった。

『お……おにいちゃん?』

 おれは台本に目を落とす。

 台本ではここで美耶子から兄にチューをしかけ、それを亀垣が笑っていなすことになっていた。

 だが、微妙な間が流れる。

 そのとき、亀垣が台本にない動きをした。自分から美耶子にキスしたのだ。

『むぅ……っ!?』

 目をみはる美耶子。それもそのはず、台本ではほっぺにチューするはずが、亀垣がキスしたのは唇だった。

 それも、舌を入れている。そして手はむき出しの美耶子のおしりをなでている――Tバックだからかなりきわどい。というか、ほとんどむきだしのおしりをなでさすっている。

『ん……んんぅ』

 いやいやする美耶子だが、カメラがまわっていることもあり、それ以上の抵抗はできない。そして、変化が訪れる。

 美耶子の目がとろんとして、身体から力が抜ける。亀垣の上に乗っかった姿勢で、だらんと弛緩した。

 パンツがなかば脱げたおしりの肉を亀垣にぐっとつかまれ、左右に広げられる。

 アソコはかろうじて隠れているが、おしりの穴は見えている。

 アヌスを開いたり、閉じたり、穴の周辺のひだをマッサージするような動き。

『むぅ……うう……っ』

 美耶子がおしりを左右に振っていやいやする。だが、その動きはか弱い。

 いくらなんでもこれはめちゃくちゃだ! 亀垣め、暴走しやがって! ディレクター、はやく止めろ!

 だが……

『はい、オッケー』

 ディレクターはNGではなく、OKを出した。

『いまの、肛門見えてた?』

 スタッフに確認する。

『はい、ちゃんと映ってます』

『アソコは隠れてたよね』

『大丈夫です』

『じゃ、急いで編集に回して』

 なんだ? いったい何が起こっている?

『肛門は性器じゃないから、テレビにのっけちゃってもいいし』

『はい』

 ちょっと、まて。

 今のシーン、美耶子の尻の穴が、テレビで放送されるというのか?

『放送オンエア入ります!』

 タイムキーパーの声。いつの間にか21時になっている。

 このままではとんでもないことになる。放送をやめさせなければ。

 だが、ドアは外から施錠されていた。いったい、どういうことだ、これは!

『無駄だよ、小鳥くん――どこにいるかわからないが』

 モニターのひとつに窪塚が映った。あらぬ方を見ている。どうやらリアルタイムに語りかけているらしい。この部屋のどこかに隠しカメラやマイクもあるのかしれない。

「窪塚! 話がちがうだろ!? なんだ、このエロドラマは! うちの美耶子になんてことさせやがんだ!」

 おれはどこかにあるかもしれないマイクに向かってわめきたてた。どうやら、おれの声は窪塚にも届いているようで、顔を微妙にしめやがった。

『問題はないよ。ゆうべ、美耶子くんと打ち合わせをして、ちゃんと同意も取ってある」

「おれがいないところでだろ!? こんな撮影、許可できん!」

 おれはわめいた。

『美耶子くんとはじっくり話し合って、究極のリアリティを目指そうということになったのだ。妹が兄に恋する、そういうタブーに挑戦するこのドラマにおいても美耶子くんもギリギリまで身体を張ってみせると』

「だが、常識的に、10歳の子供にあんな格好させるか!?」

『常識? ふふっ』

 窪塚が鼻で笑った。

『常識に従って視聴率がとれるなら苦労はしない』

「な……っ」

『視聴率が取れるなら身内の不幸でもネタにする。少女のおしりで数字が取れるならパンツだって脱がす』

 言い切りやがった、こいつ。

「ほ、法律とか……その……モラルは?」

 若干、気圧されてしまうおれ。

『テレビは魔法なのだよ、魔法の世界に法律など無力――オンエア映像を見たまえ』

 おれは、オンエア中とおぼしいドラマの映像を映すモニターに目をやった。

 ドラマの冒頭部分だ。インパクトのある映像ということで、美耶子のパンチラシーンが使われている。

『数字も映っているはずだ。その変化を見てみたまえ』

 たしかに、画面の下に数字が表示されており、刻々と変化している。だいたい十前後といったところだ。それが、美耶子のパンツが見えた後、その数字が十幾つかになった。

『これは疑似視聴率――ネットを使ってリアルタイムに調査している独自の数値だが、実際の視聴率とのシンクロ率は95%以上――この数字がそのまま視聴率と言っても差し支えない」

 シーンが進み、美耶子と亀垣のが入浴するところまで来た。十数パーセントで推移していた数値はすでに二十パーセントを超えている。

 映像そのものにそのものズバリの裸は映っていない。だが、実際には素っ裸で演技している美耶子の恥じらいぶりは真に迫っていて、妙にエッチだ。そのためだろうか、数字の伸びが著しい。

『そして、たまにサービスカットを入れ込む』

 窪塚が言う。画面のなかの美耶子が急に動いたせいで、乳首が一瞬見える。いかにも偶然見えた、という感じだ。それによって数字がまた上がる。

『子供の乳首は放送コード場そう問題にはならない。おしりもだ』

 美耶子と亀垣のじゃれあうシーン。ついさっき撮影したシーンがもう編集されている。

 一瞬――ほんの一瞬だが、美耶子のパンツがずれて、肛門が見える。

 ああくそ、これ放送されてんのかよ。おれ一子ちゃんに殺されるぞ。

 疑似視聴率の数字が爆発的に伸びる。クチコミで広がっているのかもしれない。30パーセントを超えてしまった。

 その後はさまざまな登場人物が出てきて、ストーリーが動きはじめる。数字は高いところで安定しているが、さっきまでの伸びは影をひそめる。

『ここで視聴者に物語を理解させる。美耶子くんが兄のためにダイエットを決意するまでの展開だ。もうこの時点では視聴者はみんなけなげな美耶子くんの味方になっているという案配だ』

 む。たしかに、ドラマ自体はおもしろい。キャストも豪華だし、速攻で撮った割には映像もしっかりしている。美耶子もがんばっている。台本に沿ったセリフは素人くさいが、アドリブ部分はハッとするほど天真爛漫で魅力的に描かれている。

『そして、中盤の見せ場、ダイエットのシーンだ』

 撮影現場を映しているモニターの中が慌ただしい。

『ここからは生撮りシーンとのリアルタイム合成だ。失敗が許されない、まさに正念場だよ』

 窪塚がモニターの中からおれに向かって――あいつからおれのことは見えていないに決まっているが――語りかける。

『美耶子くんに身体を張ってもらう時が来たようだ――おいで』

 美耶子がモニターに現れる。窪塚に肩を抱かれる。

『はい、おじさま……覚悟はできてます』

 うつむいていた美耶子が顔をあげる。興奮と緊張のためだろう、うっすらと汗をかき、頬を上気させている。

『監督と助監督のいうことをよくきくんだよ、いいね?』

『はい、リハーサルもしているから、だいじょうぶです』

 しっかりとうなずく。

『小鳥くんが別室で見ているそうだよ。美耶子くんのことを心配しているようだが』

 美耶子がこちらを見た――といっても、カメラを見ているだけだろうが――

『ゆういち、あたしは大丈夫。夕べ――あたしは決めたの。窪塚のおじさまや、ディレクターや、桃山園さんと――この仕事をやりきってみせるって。だって……』

 その目尻に一瞬光るものが見えた。

『――時間です』

 タイムキーパーの声だ。

『ゆういち、あたし、もう女優になったんだよ』

 言い置いて、美耶子はきびすをかえした。

『――さよなら』

 その美耶子に近づいたのは小太り、ひげ面、サングラスの中年男子だ。メイク役だと思っていたが、ハンディカメラを持っている。

 あの出っ張ったお腹は――ああっ!?

『じゃあ、美耶子ちゃん、乗馬マシンのシーンから撮り直しよ』

『はい、桃山園さん』

 桃山園?

 あいつ、桃山園か? 髪型とか服装が違っているからわからなかったが、あいつ、桃山園だったのか!?

『あの後、彼が企画を持ってきてね。今回のドラマは実は彼の立案なんだ』

 窪塚がしれっと言う。

『あえてディレクターは助手にまかせ、自分は裏方に徹するという話でね。その心意気に免じて復帰させたのさ』

 桃山園がニタニタと笑いつつ、おれに振り向く――

『おひさしぶりぃ。あんた、夕べはお楽しみだったみたいね? にしても、ひっどい男ねぇ、美耶子をほっておいてほかの女とやりまくるなんて。でも、大丈夫、ちゃあんとあたしたちで美耶子の面倒みてあげたから。あんたのいるその部屋で、リハーサルを兼ねた演技指導をね?』

 もしかしなくても、この部屋にもカメラがあって、きっとおれのぽかんとした間抜けツラが相手にも見えているのだろう。そして、あの楽屋にも――

 おれはソファに近づいた。脱ぎ捨てられた服を確認してみる。

 それは、たしかに夕べ美耶子が着ていたパジャマと――下着類だった。

 今更ながらに気づく、煙草のにおいのほかにただようこのすえた匂い――散乱している紙くず――ティッシュくずが放つ青臭い匂いに。

 ゆうべ、いったい、ここで何が――

『ここからはあたしが仕切るわよ。ダイエットシーン、準備!』

 桃山園が宣言し、傍らの美耶子のおしりをぴしゃんと叩く。

『ロデオマシンにまたがりなさい、はやく』

miyako_av_01a1.jpg

 運び込まれてきたロデオマシンは、昼に使われていたものとよく似ていたが、またがる部分が違っていた。

 座面から突起がいくつも突き出し、その部分が振動するように改造されていた。

『さあ、またがるのよ――脚本通り――パンツを脱いでね』

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