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ルイズのお話を 

カテゴリ:日記

 懲りずに書いてます。「ねこにゃんNIGHT」の後日譚。

 4期のアニメ楽しみですね。たぶんすっごくいいものになると思うし、薄い本も出ると思うのです。

 ラストは、第一期のOPをバックにウェディングドレス姿のルイズが見られるんじゃないかと期待しているのです。最後はやっぱりキスで締めてほしいですね!

 こっちの話では、マリコルヌ×ルイズですが。

美耶子のお仕事 「どっきり大作戦!」 あとがき 

カテゴリ:日記

 ネタバレも若干あるので ↓ クリックで。



美耶子のお仕事 「どっきり大作戦!」(11) 

カテゴリ:うたかた 美耶子のお仕事

   ■13
「今回の趣向はねえ、以前に自分がやられたネタの意趣返しでもあったの」
 打ち上げの席で桃山園が気分よさげに語っている。
「ほら、美耶子って、エロいじゃない。本人は自覚ないみたいだけど、まわりの男どもはきっと悶々とさせられてると思ったのね。でも、ガキじゃない? やっちゃったらア○ネス来るし。あたしも、まあそれでちょっと干されてたってこともあるし」
 まったく悪びれた様子もなく言う。この業界、成功さえしていれば少々の悪事はもみ消せてしまう。今の桃山園なら、かつて美耶子を脅迫して変態的なカメラテストを受けさせたあげく強姦寸前までいったことも、笑って語れる過去なのだろう。
「だから、美耶子にエロい格好させて、男どもをたきつけて、きわどいところでバーンってやろうって思ったわけ。ロリータには手を出しちゃいけない、レイプはダメ、ゼッタイ、って社会的なメッセージにもなるし。まあ、小学生の坊主どもがかかるとは思わなかったけど、青少年犯罪への啓蒙って当局のお墨付きもとれて、けっこうギリなところまで修正ナシでいけたから結果オーライね。合法的に小学生のエロを描くには、ドキュメンタリータッチが一番よ、それとバラエティを融合させるなんて、あたし、天才!」
 周囲の太鼓持ちたちが桃山園を褒めそやし、桃山園はオホホホと笑いながら、あちこちと乾杯しまくっている。
 結局、美耶子が出演した「超どっきり! スーパー子役まじかるテレビ」は未曾有の反響を呼び、視聴率は40%を超えた。サッカーの日本代表戦だとか、紅白だとかに匹敵する数字だ。単発のバラエティ特番でこんな数字を叩き出せば、社長賞は確実、担当プロデューサーは昇進間違いなしだ。企画立案・ディレクションした桃山園にも当然大きな報償がもたらされる。すでにつぎの特番のオファーが、美耶子とセットでいくつも来ているらしい。
「ゆーいちっ」
 会場の隅っこでビールを飲んでいたおれの側に、いつの間にか美耶子がたたずんでいた。今日は黒のゴスロリファッション。ツインテールを結ぶリボンも黒のフリルつきだ。
「お偉いさんの相手はいいのか?」
「も、あつっくるしくて、逃げてきちゃった。だって、あいつら、やたらべたべた触ってくるし、『ノーカット素材見たよ~』とか言ってきて、セクハラしまくり」
「オンエア版もたいがいひどかったけどな」
 ビールを呷る。
「まあ、胸とかおしりはしょうがないよ、仕事だし」
 しれっと言う美耶子。こいつにとっては、裸身をさらすことも「女優」の仕事なのだ。バラエティであっても、決して素を見せず、女優でありつづけようとする。
「DVDとかだと、ワレメとかも見せるじゃん」
 ちょっと酔っているせいか、恨みがましい口調になる。
「契約だもん。ワレチラは何カットか入れなきゃ売れないんだって。でもちゃんと自分でチェックしてるから、ほんとにヤバイのは出さないし」
「……ちぇ」
 残ったビールを飲み干す。空のグラスを美耶子がもぎ取るようにして、通りかかったウェイターに渡す。おかわりは、と訊いてくるウェイターに美耶子が笑顔でノーサンキューを告げる。
「飲み過ぎちゃだめよ、ゆーいち。明日は大学(がっこ)でしょ?」
「おまえだって小学校(がっこう)あるだろーが……って、あいつらどうしてる?」
 ふと思い出す。「どっきり」にハメられた美耶子の同級生たち。「どっきり」とわかって、失禁したり、惚けたりしていた。特にあの田中くんってのが心配だな。インポテンツにならなきゃいいが。小学生のインポテンツってどうなん?という気もするが。
「ああ、田中たち? うん、つかってるよ――学校で、いろいろ便利だし」
 ぞくっとするような口調だ。いま、ちょっと女優の美耶子が入ってたな。
 使役(つか)ってる、て文字が思い浮かんだぞ。
 彼らは美耶子の奴隷となる誓いをした。そっちの方は「どっきり」ではなく、しっかり有効らしい。まあ、放送では少年たちの素性は特定できないようにボカされていたが、美耶子がその気になればすべてバレてしまうからな……
「使うって、何にだよ……」
「んー、いろいろ、だよ。だって、学校にはゆーいち、いないんだもん。命令する相手が必要でしょ」
 おれのかわりにあの少年たち、何をやらされているんだろう……あまり想像したくないな。
「それよりっ、ね、抜けよ?」
 おれの手に指をからめてくる。
 猫のようなアーモンド型の目を軽く細める。
「抜けるって、主役がいなくなったらまずいだろ?」
「へーきよ、監督さんがあたしの分までしゃべりまくるし」
 実際、桃山園の自慢話はとどまることをしらない。
「美耶子だって、要するにあたしの作品よ? ずぶの素人に、演技のイロハから、オマンコの締め方まで教えてやったんだから――後半のアレはジョークよお? ア○ネスいないわよねええ? オホホホっ!」
 でかい声で淫語言いまくってるな。
「……あんなこと言ってるぞ」
「誰もあんな酔っ払いの話、真に受けたりしないよ。それに後半のアレ、あたしに仕込んだのは、ゆーいち、でしょ?」
 おれの手を握る美耶子の指が絶妙な強弱のパルスを送ってくる。それが美耶子の胎内の圧力を連想させ、思わず催してしまう。
 ゆっくりとおれたちは会場を横切っていく。
 みんな、談笑しながら、次の金儲けのネタはないものか、必死に肚の探り合いをしている。その横をゴスロリ少女とその付き人がさりげなく通り過ぎる。目を留められたら、確実に話しかけられる。宇多方美耶子は今回のことで、「大金を生みだす素材」と認識されるようになったからだ。誰もが美耶子と組みたがる、使いたがる。コネクションを得ようとしている。
「ああいうの、嫌い。あたしもこと、ちゃんと見ようとしないもん。見てるつもりで、お金のことしか見てないの、わかるもん」
 でも、と美耶子は続ける。
「ゆーいちは別。ちゃんとあたしを見ててくれる――あの時も」
「知ってたのか」
「珠ちゃんに聞いた。でも、わかってたよ、変装カメラマンのどれかがゆーいちだって。あたしが本当にヤバかったら、番組をぶちこわしてでも助けてくれるって――わかってたから――」
 そうだ。おれが桃山園に出した条件――それはカメラクルーとして参加させてもらうことだった。桃山園は実にいやぁな笑みを浮かべて了承した。「それも趣向のひとつよねえ」などと言いながら。
 そしておれはできるだけ美耶子から目を離さないように心がけた。お化け屋敷では見失ってしまったが――
 あのとき――田中のペニスが美耶子の中に潜り込もうとした瞬間、美耶子は、田中の背後からカメラを回していた「おれ」を見た。番組に賭ける美耶子の意志を尊重し、ギリギリまで手を出さなかったおれを――そして最後の一瞬に我をわすれて飛びだそうとしたおれを「制した」のだ。「もう大丈夫」と美耶子は告げていた。「だから、最後までちゃんと撮って」と。
 すでに「どっきり」の最後の仕掛けが終わっていたことを美耶子は知っていたのだ。一クルーに過ぎないおれは知らなかったが、それなりに番組の流れは決まっていたらしい。まあ、桃山園と、そして美耶子のことだから、その場のノリで決めた部分も多かったろうが。
「思い出したら濡れて来ちゃった」
 歩きながら、はしたなく裾を腿まであげる美耶子。人気のない廊下に出ていたからいいものの、もしも他人に見とがめられたら、今日、美耶子がドレスの下に何もつけていないことがばれてしまう。
 そして、その内股がすでにヌルヌルになっていることも。
「やばかったんだもん、アレ……みんなに見られながら同級生によってたかって、っていうシチュエーションは、あんまり想定してなかったから――」
 ぜんぜん、でも、まったく、でもなく、「あんまり」か……まあ、オナニーネタとしてはあるかもね。覚えがある人も多いでしょ? 小学生がそんな妄想するかどうかはともかく。
 この建物で、とりあえず人がこなさそうな場所をさがして、美耶子はおれの手を引いて駆ける。
 そんな場所が見つかったら、速攻でおれは美耶子を立ちバックで犯すだろう。
 ゴスロリ衣装のすそをまくって、小さな白い尻を引き寄せて、美耶子の潤んだ子供の性器に、欲望にたぎった大人チンポをねじりこむだろう。
 ねがわくば、その瞬間に、「どっきり大成功」のファンファーレが鳴ったりしませんように――

                  おしまい

美耶子のお仕事 「どっきり大作戦!」(10) 

カテゴリ:うたかた 美耶子のお仕事

   ■12
 イエスロリータ、ノータッチ。
 という格言を知らない少年たちはパニックに陥った。
 女子へのイタズラなんて日常茶飯事だ。スカートめくりやパイタッチなんていつものこと。美耶子や珠子、宇多方姉妹は美形すぎるが故に(あとはオカルト的に)標的になることは少ないが、でも、まあ、それに似たような……似たような……
「未成年の女子への性的暴行は特に重罪だ。いくら未成年でも実刑はまぬがれんぞ」
 だって、宇多方が裸で、すげーえろくて、みんなおかしくなって――そんなことほんとはするつもりじゃなかったんで――
「ここへ少女を連れてあがって何をするつもりだったんだ?」
 言い訳のしようがない。全員ペニスを丸出しにして――いまはしぼみきっているが――ギンギンにさせていたのだから。ましてや股間を押さえて悶絶している田中にいたっては先っちょくらい入れていたかもしれない。
 悶絶しているとはいえ、田中の表情は人生最高の快感を得た瞬間のまま固まっている。
「警察署に同行してもらおうか。親御さんにも連絡して、来てもらわないとな」
 親を呼ばれると知って、少年たちは泣きはじめた。いろいろなことが壊れてしまうと悟ったのだ。そして自分たちがおこなったことの重大さも。
「勘弁してください……」
「ぼくらが悪かったです……」
「それは我々にではなく、被害者の少女に言いたまえ。彼女にわびたところで君たちの罪は変わらないが、反省の度合いによっては情状酌量の余地も――」
 刑事が言い終わるより早く、少年たちは美耶子の前に土下座した。悶絶していた田中も意識をとりもどし、訳もわからないままそれにならう。
「宇多方、ごめん!」
「ほんとにごめん!」
「おれたちのこと、許してくれ!」
「あ……ごめん……すぐに出しちゃって」
 そう言った田中は他の少年からこづかれた。
 美耶子は無表情だった。快感に泣きむせんでいた少女の面影はない。そこにあるのは冷徹な怒りと復讐の意志だけだった。
「あんまり宇多方のこと、かわいくて!」
「そうだ、おれたちおかしくなっちまったんだ、あんな格好見せられて――」
「やめようとおもっても、できなかったんだ! あの匂いをかいだとたん――」
 美耶子の頬に朱がさす。恥じらいではなく、怒りの色だ。
「ほんと、ごめん! 宇多方の――いや、宇多方さんの言うとおりになんでもします!」
「おれも、約束する――いえ、します! なんでも言うことをききます!」
「ぼ、ぼくも、約束するよ、美耶子ちゃんの奴隷になってもいい!」
「えと……おれも……なんでもする……します!」
 全員が額を地面にこすりつけ、誓いの言葉を叫んだ。
 美耶子は目を閉じた。無言で静かに呼吸する。断罪の言葉を練っているようにも見え、赦しを与えるために心を落ち着けようとしているようにも見えた。
 誰もが固唾をのんだ。警官の制服に身を包んだ者たちも、刑事らしき人物も、同じだ。
 全員が美耶子を注視していた。

 そして、美耶子は目をひらいた。
 唇が、うごく。


美耶子のお仕事 「どっきり大作戦!」(09) 

カテゴリ:うたかた 美耶子のお仕事

   ■11
 少年たちは緊張する。もちろん、全員、股間は痛いほど張り詰めている。大半の者は精通を迎えている。何をどうすればいいのかも、美耶子の身体でさんざん予行演習をしたところだ。指や舌のかわりに、ペニスを入れればいいだけだ。そのときの気持ちよさを今の彼らは容易に想像できる。
「わ、わかった、やってやる」
 田中が言う。
 だが、さすがにここでは無理だ。ネットにぶら下がってる状態では。
「お、下ろすか?」
「だめだろ、下にはみんないるし」
 さすがに多少の騒ぎになっているらしく、下にはちょっとした人だかりができていた。
 引率の教師も遅ればせながら駆けつけようとしていた。先導しているのは窪塚くんだ。
「あの真面目野郎」
 鈴木がつぶやく。
 ただ、少年たちの身体が壁になって、美耶子に何をしていたかは、具体的には見られていないはずだ。声から雰囲気は伝わっても、子供同士のイタズラで済むかもしれない。
 少なくとも少年たちはそう思った。子供だから、自分たちが罰せられることはないと――されたとしても体罰は法律で禁止されているからお説教だけだと――
 それよりも未知の体験、セックスへの興味が勝った。
「上でやろうぜ」
「順番だぞ」
「時間ないしいっぺんにやろうぜ」
「まんことケツでか」
「それ、兄貴のエロマンガで見た。に、にけつぜめとかいうんだぜ」
 ぐったりした美耶子を数人がかりで押し上げていく。ネットの残り1メートルを数分かけてのぼっていく。のぼった所は平坦になっていて、次のアトラクションへは一方通行の通路でつながっている。だから、下から次の参加者がやってこないかぎり、数分の間はそこは無人だ。数分では全員セックスすることはできないが、そこまでちゃんと考えている者はいない。とにかく美耶子のヴァギナにペニスを突っ込むことしか頭にない。
「ついた――」
 まず美耶子の身体を頂上に上げる。つづいて、田中、鈴木、宮田、そして他の少年達、五年二組のメンバーが登り切って、頂上に立つ。
 快感にとらわれてイきっぱなしの美耶子はごろんと転がったまま小刻みに震え、あえいでいる。股間が見えている。いやらしく本気汁を噴き出している。
 少年たちは憑かれたようにズボンを脱ぎ、パンツを下ろした。全員皮をかぶっていたが、屹立していた。手を使わなくても射精できそうなくらいに切迫していた。
 美耶子に殺到した。
 ぐったりした美耶子をうつぶせにし、尻を掲げさせた。
「おれからだ!」
 小学生でもオスの中での順列はある。田中がまず宣言し、美耶子の尻をわしづかみにした。濡れきって湯気さえ出している美耶子の性器があらわになる。
「どっちにしようか」
 と、迷うくらい、美耶子の穴は二つとも蠱惑的だった。アナルに挿入しても問題なく射精できることが本能的にわかった。だが、その本能が膣を選ばせた。受精させたい――オスの無意識の願望だ。
「宇多方のまんこで……おれは男になる!」
 田中はペニスを美耶子の膣口にこすりつけた。ここまで来ればどうすればいいかはわかる。押し込めば、ペニスが入口をかきわけ、美耶子の膣を征服する。そこは指や舌でとっくに自分たちのものになっている。これは単なる仕上げだ。
 ひくん、美耶子が反応した。意識が戻ったらしい。田中を振り返る。目が合う。涙目だ。田中の胸がすこし痛む。宇多方美耶子。ものすごくかわいい同級生だ。最近では子役としてテレビにも出るようになって、お高くとまりやがって、と思ったこともある。だが、その姿を見るだけで胸がどきどきしたのは事実だ。好きなわけではない。でも気にはなっていた。まぶしかった。だから、あられもない美耶子を見て、どうかしてしまったのだ。
 ――こんなことまで、するつもりじゃなかった。
 その時、美耶子がおしりを動かした。ペニスの当たる位置を微調整したのだ。よりすんなり挿入できるように。
『きて――』
 美耶子がそう言った気がした。受け入れてくれる、美耶子は。何回も気持ちよくして、イかせてやったからだ。おれたちを、いや、おれを好きになったんだ。これは美耶子が望んだことだ。
 田中は喜びと誇りをもって、腰を進めた。ぬちゅ――美耶子の粘膜が亀頭に吸い付く感覚があり、田中は射精の脈動を感じながら、自らの長さ――十センチぶん、押し込んだ。
 そして、固まった。

 そこには警官の制服に身を包んだ大人たちがいた。
 突然現れたわけではないだろう。数秒前にはその行動があったはずだ。一方通行の通路を逆行してきたのだ。
 だが、美耶子に入れることに夢中になっていた田中は気づかなかったのだ。
 ほかの少年たちはすでに直立し、呆然としている。

 先頭の一人、背広に汚いコートを着た中年の男が一歩進み出て、手帳と、書類のようなものを見せた。刑事だろうか。
「きみたちを婦女暴行未遂の現行犯で逮捕する」

 次の瞬間、田中はペニスは柔らかいモノに包まれた。温かくて、弾力があって、想像した通りだ。美耶子の膣圧。ヌルつく感触、そして適度なざらつき。
 だが、その感触は次の瞬間痛みに変わった。よく覚えている感覚。ついさっきも喰らった美耶子のキック。
 田中は射精していた。それが実は彼の人生初の射精だったことは、たぶん本人だけの秘密だ。

       つづく

美耶子のお仕事 「どっきり大作戦!」(08) 

カテゴリ:うたかた 美耶子のお仕事

   ■9
「いまの反応、すげー」
 言いつつ、美耶子の胎内に入れていた自分の指の臭いを嗅ぐ田中くん。さらにぺろりと舐める。
「うん塩味」
「しね!」
 美耶子の脚が伸びて、田中くんの顔を蹴る。バランスを崩した田中くんはネットから落下する。下には安全ネットがあるからケガはしないだろう。
 ついでにじゃまっけなランドセルも一緒に落とす。
「逃げなきゃ……!」
 身軽になって上を目指そうとする美耶子だが、その足首がまたもや掴まれる。
 しかも左右同時にだ。
「次はおれだ」
「いや、おれだって!」
「鈴木! 宮田! あんたたちのどっちでもないから! もお!」
 田中のいたポジションに這い上ってこようとする男子にキレ声をあびせる美耶子。
「じゃあ、同時に」
「だな」
 基本的に鈴木くんと宮田くんは友達同士らしく、なかよく場所を分け合った。
「やだああああ!」
 田中くんへのキック攻撃のためにさらに脚を広げた格好になった美耶子のその部分を、鈴木くんと宮田くんがいじくり始める。
「穴はおれな」
「じゃあ、おれはこのポッチ」
 膣とクリトリスを同時にいじくる。
「やんやんやん! それだめ! 反則、はんそくぅ!」
 二人とも初めてらしく、おっかなびっくりな触りかただが、敏感なクリトリスはちょっと転がされただけで気絶しそうな快美感を美耶子に与える。それは膣に間違いなく波及し、同級生の男子の指からの刺激を快楽に転化してしまう。
「あああああっ! だめ! やあああ! 気持ちいいっ! うそっ! そんなことないっ! あああああ……」
 わけもわからず声をあげる美耶子。
「すげートロトロだぁ……手がすぐにべとべとになっちまう」
「ここおもしれーな。つまむたびに、きゅってなるぜ」
 美耶子の性器は少年たちの好奇心を満たす玩具に堕していた。
 救いがあるとすれば、彼らも自分の体重を支えるため、片手しか使えないということだった。
 だが――少年たちには「数」があった。


   ■10
 他の少年たち――いったん下に蹴落とされながら復活した田中くんも含めて――は美耶子のおしりの穴に標的を絞ったようだ。
 もともと子供は肛門が好きなのだ。
 美耶子の排泄のための穴に少年たちは食指をのばす。
 もともと無防備な姿勢の美耶子は、少年たちのなすがなままにそこを開かされた。
「やああああああ! おしりの穴、ひろげるなああ!」
 実はそこが性感帯でもある美耶子は危機感を感じて叫ぶ。
「すげーひろがんぜ、宇多方のケツの穴」
「やわらけーな、どんな太いうんこしてんだ?」
「お嬢のイメージ崩壊だな」
 そこが柔らかいのは、美耶子が性的なトレーニングをしているせいなのだが、ア○ネス的な理由で詳細は伏せる。
「でも女子のケツって妙に丸くてやらけーな」
「ああ、なんか、顔をうずめたくなるよな」
「あ、おれもそれ思った」
「やってみるか?」
 少年たちの好奇心の強さは地球の自転のパワーに等しい、なぜならば、それこそが「明日」を生み出す力だからだ――とは誰の言葉だったろう。あ、おれだ(今考えました)。
 美耶子のおしりに少年たちはかわるがわる顔を埋め、弾力と匂いを楽しんだ。
「うう……もうやめて……おねがい」
「って言われてもなあ」
 調子に乗った少年は少女の懇願くらいではひるまない。
「宇多方の尻の穴であそんでみてーし」
 言いつつ、左右に広げた肛門に指を――
「ん、あああああああああ……」
 美耶子があえぐ。
「お? すげえ反応――おい、指がすんなり入ったぞ? ぬ、ぬるぬるしてる……」
「ら、らめえええ! お、おしりはらめなのおおおおお!」
 切迫した美耶子の声。ただでさえ全身を責められて、さらに弱点のアヌスに指を入れられたら――
 完全にスイッチが入ってしまう。
「お、おおお、まんこ、きゅーってなる!」
「ポッチも、ぐにって皮から出たきた!」
「おもしれー、ケツが好きなンじゃね? こいつ」
「よし、もっとやろうぜ」
 少年たちは代わる代わる美耶子の穴をえぐる。
 指で。最初は一人ずつ一本の指だったが、じきに二人がかり、二本の指で肛門と膣をこすりたてはじめる。
 柔軟な美耶子の穴はその責めも受け入れてしまう。
「お、おっ、あっ あ! あ! あ! あひゅうっ!」
 美耶子は蜘蛛の巣に捕らわれた蝶のようにがんじがらめになり、おしりを突き出し、穴を責められ続けた。
 ぽとぽと愛液と腸液を垂らしながら、嬌声を上げ続ける。
 勢いづいた少年たちはついに同級生の少女の性器に口をつけた。クリトリスを舐め、吸い、美耶子を絶頂に押し上げ、膣の内部を舐め回し、嗚咽を引き出した。
「すげー、女ってすげーな」
「宇多方にこんなエロいイタズラできるなんてな」
 その間も美耶子のクリトリスをつまんでこすりたて、膣に三人がかりで指をねじ込み、アナルの内部の粘膜を舌でえぐっている。
「も、いくぅうう! いっちゃううう! ああああああああっ!」
 何度目かの絶頂を強制的に味あわされる美耶子。だが、少年たちの愛撫は拙いばかりでなく、本当の奥までは届かない。どんなにイッても完全には満たされない。もう子宮がたまらない。そこを熱いほとばしりで満たしてもらわない限り、美耶子はイききることができない。
「……ねがい」
「あ?」
「……ねがいだから……ンチンして……」
「宇多方おまえ何いってんの? まだやりてえの?」
「オチンチン……ほしいの……おねがい、だからぁ……」
 少年たちは顔を見合わせる。
「チンチンって」
「あれか? セ、セックスか?」
「やってほしいのか、宇多方」
「……もうがまんできないよぅ……だれでもいいから、入れて……」

      つづく


美耶子のお仕事 「どっきり大作戦!」(07) 

カテゴリ:うたかた 美耶子のお仕事

   ■8
 さすがは男子、美耶子よりもはるかに早いペースでのぼっていく。一方美耶子は頂上まであと1メートルというところでペースがダウンしている。なにしろ、今日一日の露出プレイのおかげで、全身が敏感になっているところに、同級生の男子に視姦されまくりだ。身体にロープがこすれるだけで、感じてしまう。
「や……急がなくちゃいけないのに……力がはいんないよぅ」
 胸のあたりはネットに押しつけすぎて縄目の跡がついている。乳首はささくれたロープに幾度となく擦られて、小指の先ほどまで勃起している。
 クリトリスは美耶子自身には見えないが、さまざまな方向から捉えているカメラには、そこが快楽を主張して屹立しているところがバッチリ写されている。あそこまでクリが勃起してしまうと、風が当たるだけでもかなりの刺激を受けるだろう。できあがった時の美耶子の感度のよさはちょっとすごいものがある。なぜおれがそれを知っているかについての事情はふせるが――ア○ネス的に。
「あ……もう、アソコ、ヌルヌルできもちわるい……」
 美耶子の内股はべっとり愛液で濡れて、くるぶしまで垂れてきている。
「も……だめ……ぇ……がまん……でき、な……」
 脚を思い切り広げると、ワレメをネットにこすりつける。縦のロープがワレメを擦り、クリトリスがひしゃげる。
「くぅううううん!」
 壁にはりついた蛙のような格好で、おしりを上下させる美耶子。ランドセルががしゃがしゃ鳴る。
「き、きもちいい……きもちいいよぅ……!」
 衆人環視のもと、全裸でオナニーを始める宇多方美耶子、11歳。をい。
 自分の意志で腰を動かして、さらなる快感を得ようとする。
 じゅんじゅんと膣から分泌される液体がネットにしみこみ、色を重く変えていく。
「はああ、おっぱいもぉおお」
 乳首をネットの交差部分にあて、クリクリとこすりつける。
「しゅ、しゅごひっ!」
 のけぞる美耶子。
「クリちゃんもぉっ!」
 下半身をネットにこすりつけ、ゴシゴシと。
 それによって得られた快感で甘い声を放つ。オスを惹きつけずにはいられない声を。
「う、宇多方!」
 先頭の男子が美耶子の足首を捉える。
「田中!?」
 男子が追ってきていることを失念していたらしい美耶子が驚きの声をあげる。
「鈴木も、宮田も、他の男子も……なんで!?」
「こんなの見せられてじっとしてらんねえよ」
 むき出しの美耶子の尻に顔を寄せる。
「やっ! ばか! 顔ちかづけんな……やめ……ぇ」
 声が弱くなる美耶子。
 局部に鼻息が当たるほど男子の顔が近づいている。
「すげえ……すごすぎる……宇多方のまんこがこんな近くに……」
 大きく広がった美耶子の股間は、少年の視界に肛門と膣口と尿道孔の三つの穴をさらしていた。
「すごい、ふしぎな、匂いが……する」
 くんくんと嗅ぎまくる少年。
「やだ! 匂い、かがないでぇ! かぐなってばぁ!」
「ケツの穴なのに、なんでいい匂いがするんだ? ああ……」
 スーハースーハークンカクンカ。
 田中くん以外の男子も美耶子の股間の鼻面を突っ込むようにして匂いを嗅ぐ。
「ほんとだ……! 生ぬるいってか、へんな匂いだ……でも臭くはないや」
「小便の匂いはちょっとするけどな……」
「それはっ! もうちゃんと拭いてもらったし!」
 変なところで反論する美耶子。
「な、触っていいか?」
 震える声で田中くんが言う。
「え? なに言って……ひゃあ!」
 美耶子が声をあげる。
「どこ、さわ……! っちゃだめえ! やあああ!」
「すげ、ヌルッて指入った」
 田中くんが感動に震えた声を出す。
 左手と両脚で体重を支え、あいた右手をつかって、美耶子の膣に指を出し入れする。
「宇多方のまんこに指入れた……すげえ、おれすげえ」
「ば、ばかっ! そんなことしたらだめ! だめなんだからぁ!」
 余裕のない美耶子の声。それは怒りでも嫌悪でもなく、感じてしまうことへの恐れが出させた声だったのだろう。
「なんか、す、すいついてくる……すげえ、指が宇多方のまんこに食べられちまう」
「ちが……っ! 抜いて! はやく抜いてよぅ……!」
「熱い……宇多方の中、プリプリしてて、指にいろいろ当たる……これって」
 指を奥まで差し込んでいく。少年の好奇心は強烈だ。遠慮会釈なく少女の秘密を暴こうとする。
「ああああああ! 奥っ! だめ! だめえええええ!」
「おっあ、締めつけられる……抜けね……!」
 キュンキュン締まる美耶子の膣に指を取り込まれ、びっくりした田中くんはむりやり指を引き抜いた。
「ひゅっ!」
 その刺激に、美耶子の体軸がぶれる。軽く絶頂に達してしまったか。
「た……田中にイかされるとか……ありえない……」
 泣き声でつぶやく。

      つづく

美耶子のお仕事 「どっきり大作戦!」(06) 

カテゴリ:うたかた 美耶子のお仕事

   ■7
「マジで宇多方じゃん……おーい、宇多方あ!」
 聞き慣れた男子の声に、ビクッとなる美耶子。
 下を見て、顔見知りの同級生の存在にようやく気づく。
「え? えええ? うそっ!? なんで田中が?」
 慌てたために、ネットから片足が外れ、落ちかける。とっさに足をかけ直し、事なきを得るが、その結果、通常より大きく脚を広げることになってしまう。
「おおおお! すげーぜ、みんな見てみろよ、宇多方のまんこ、あんなに広がってるぞ」
「ほんとだ! しんじらんねー、あのお姫様みたいな宇多方姉が……」
 男子は興奮しつつ、美耶子の真下に集まってくる。
 美耶子の現在の高度は全体の半分、すなわち2.5メートルほどだから、真下からなら局部がかなりはっきり見える。
「こらああ、田中、鈴木、宮田ぁ、あとそれから……みんな、見るな! 見るなあ!」
 美耶子が顔を真っ赤にして怒鳴る。学校でまとっているお嬢様キャラはどこかへうっちゃっていた。
「おわ、こええ、宇多方って、あんな声も出るんだ」
「でも、すげーな、尻がプクってして、アソコまで真っ白だぜ?」
「こんな角度で女子のまんこ見たの、おれ初めて」
「おっぱいも見えるぜ。乳首がピンってなってら」
 壁ネットは、所詮ネットだから、反対側から美耶子の顔や胸、股間を透かし見ることができる。
「くっ……後でボコボコにして記憶なくさせる」
 涙をにじませながらつぶやく美耶子――いや、おまえにそんな能力ないから。
「そうだ、窪塚にも見せてやろうぜ」
「だな、あいつ宇多方姉の方が好きって言ってたしな」
 その声はもちろん美耶子にも聞こえている。
「えっ!? 窪塚くんもいるの!?」
「そりゃいるだろ、うちのクラスで休んだの、おまえだけだもん」
 田中くんがこともなげに言う。
「そんな……っ」
 美耶子が明らかに動揺する。同級生に裸を見られたのも痛手だったが、窪塚くんに見られるのは異質らしい。
 窪塚くんというのは窪塚プロデューサーの息子だ。これは偶然でもなんでもなく、窪塚プロデューサーが息子の同級生である美耶子に目をつけて芸能界にスカウトしたのだ。
「なんだよ……そんな急に……ネット登りはもうやったのに……」
「いいから、こいよ! おもしろいもん見せてやっから」
 同級生に引っ張られるようにしてやってきたのはその窪塚くんだ。おおお、相変わらずサラサラヘアーで育ちのよさそうな爽やか美少年だこと。
「だから、宇多方がさ」
「え? 宇多方さん? 珠子さんのこと?」
「いや、姉貴の方がさ、すっげーぜ、おまえも見せてもらえよ」
「み、美耶子ちゃん!? き、きてるの!?」
 窪塚くんの声のトーンが明らかに変わる。走る速度が上がる。
「や、やば……」
 美耶子は必死でネットを登り始める。登り切れば、次のアトラクションへの連絡通路に逃げ込める。
 たしか美耶子のやつ、窪塚くんに告白されて「ごめんなさい」したはずだが、自分のことを好きな男子の前では格好をつけたいのかもしれん。女心は複雑だ――つか普通に恥ずかしいよな。
 美耶子は手足を大胆に動かしていた。なりふりかまっちゃいられないのであろう。
 そのため、下の男子たちには大サービスをすることになった。
「すっげ、宇多方のまんこもケツの穴も、ま、まる見えだ!」
「学校一のお嬢の……まんこが、ぱくぱくしてる……っ!」
「なんか、垂れてるぞ? まんこからよだれみたいのが……」
 あせりと興奮がごっちゃになって、美耶子の膣から愛液がこぼれだしていた。
「あっ! あん……っ!」
 しかもネットが乳首にこすれ、さらには股間も擦過する。敏感な部分にネットのロープが食い込み、一瞬意識が飛びそうになる美耶子。
 アソコはもう大洪水だ。
「しんじらんねえ……女のアソコって、あんなに真っ赤になんのかよ……」
「めちゃくちゃ濡れてるよな? 女って気持ちいいと濡れるっていうぜ?」
「さっきから、宇多方のやつ、めっちゃ可愛い声出してる……っ」
 男子の一人ががまんできなくなったのかネットに飛びついた。
「もっと見たい……てか、さわりてえよ!」
「おれも!」
「ぼくもぉ!」
 次々と男子が続く。小学生さえも発情させるとは、美耶子のやつめ、どんなフェロモン出してやがる。

        つづく

美耶子のお仕事 「どっきり大作戦!」(05) 

カテゴリ:うたかた 美耶子のお仕事

   ■6
「どっきりそのさん~! 小学生が裸でフィールドアスレチックぅ~!」
 と言いつつ移動したのは、遊園地に隣接したフィールドアスレチックだった。無料ということもあり、近辺の小学生にとっては格好の遊び場になっている。
「で、フィールドアスレチックはいいとして、なんでランドセルなんです?」
 美耶子は全裸に赤いランドセルを背負いつつ言った。もう桃山園やスタッフの前で裸でいることには慣れてしまったようだ。女の子としてはどうかと思うが、そうでもしないと精神的にやっていけないというのはわからないでもない。
「なんていうかね、ここまで絵的におもしろさがないのよね、あんたリアクション地味だし。お化け屋敷はちょっとおもしろかったけど、絵がないから使えないし」
 桃山園がつまらなさそうに言う。美耶子は顔を伏せる。お化け屋敷での失敗がトラウマになっているのかもしれない。
「なので、インパクトのあるアイテムを追加するしかないじゃない? 裸ランドセルならわかりやすいし」
「でも、これだと動きにくいよ……」
 小柄な美耶子は、小学三、四年生といっても通る稚なさだ。ランドセルが大きく見える。
 ランドセルにはご丁寧にリコーダーまで刺さっている。リコーダー自体は小道具として用意されたものだが、実際に美耶子に数曲吹かせて唾液をつけさせているという凝りっぷり。映像的には意味がないが、その部分については、「コイツ解ってる」と言わざるをえない。桃山園を褒める日が来るとは思わなかったぜ、くそ。
「まあ、ここでの絵はバックショットが多いからね、ランドセルががしゃがしゃ動くことでらしさが出るのよ」
「うう……」
 それなりの演出論に裏付けられた桃山園の指示を論破できない美耶子。
「じゃ、まずはネット登りよ」
「は……い」


 ネット登りというのは名の通り、壁のように張られたネットをのぼっていくアトラクションだ。高度差が5メートルもあるから、見た目よりもたいへんだ。むろん落ちた時にケガをしないよう、下にも安全ネットが張られている。
 地元の子供たちが壁ネットを上ったり、下の安全ネットをトランポリンのようにして遊んでいるなかに、裸ランドセルの美耶子が登場すると、周囲がざわっとした。
 だが、こういうリアクションには今日一日だけでもさんざん晒された美耶子である。何食わぬ顔で、ごく自然に――見た目は不自然きわまりないが――ネットを登り始めた。
 だが、この絵は――
 下の方から撮ると、赤いランドセルがしなやかな腕を生やし自らの意志を持って壁をのぼっていくように見える。そして、白くて小さな尻。細くて長い脚。
 そこに宇多方美耶子という少女の存在はなく、ランドセルと、腕と、尻と、脚の見事な連携だけがある。その美しいコンビネーションに絶句する。
『ふん、まあまあじゃない?』
 その日、初めて桃山園が満足げな声を出すのを聞いた。機材を積んだ車両の中のモニターで確認しているのだろう。おれはこの男を見くびっていたのかもしれない。
「わー、あいつ、まんこ丸見え!」
「ほんとだ、すっげー!」
 美耶子と変わらない年齢の子供たちがネットを見上げながらはやしたてる。
『くっ……』
 悔しそうな美耶子の声をマイクが拾う。裸を見られることに耐性ができていたはずの美耶子だが、同世代の男子に見られるのはまた違う恥ずかしさがあるのだろう。
 と、他のアトラクションで遊んでいた小学生のグループがネット登りのところにやってきて、美耶子に気づいたのか次々に声をあげる。
「お!? あれ、宇多方じゃね?」
「ほんとだ、宇多方の姉貴の方だ」
「なんで? あいつ、今日休みだろ?」
「つーか、なんで裸なんだよ?」
 なに? こいつら、タレントの美耶子ではなく、同級生として美耶子を知ってるのか?
 くいくいと袖を引かれておれは気づく。
 すぐ側に、ロングヘアの少女――西洋人形のような整った顔だちの小学生がいた。
「珠子!?」
「……(こく)」
 宇多方家の末っ子、珠子だ。美耶子とは双子だから同い年で同じクラスである。
「なんで、ここに!? 美耶子の撮影を見に来たのか?」
「……(ふるふる)」
 基本、珠子はひどく口数が少ない。
「うーん、じゃあ、なんでここにいるんだ?」
「……(これ)」
 無言で珠子は「学校からのお知らせ」のプリントを見せる。
 そこには「課外学習・フィールドアスレチック」と書かれている。あ、そうか。今日は美耶子と珠子のクラスは課外学習としてこのフィールドアスレチックに来ることになっていたのだ。美耶子は仕事を優先してそれを休むことにしたんだった。学校を休むことには反対の、長女にして宇多方家の家長である一子ちゃんも、「課外授業」を休むことに関しては目をつぶってくれたのだ。それは、「仕事」も、「学校外で学ぶ」という意味において「課外授業」と同格、という一子ちゃんの考え方によるものだ。
 その課外授業の場所がロケ地と重なるとはなんたる偶然。
「偶然じゃないけどね、うふふ。これぞどっきりよ」
 そこに桃山園がやってきて、嬉しげに言う。な、なんだと!? 
「まだわかんない? このどっきりの対象は、仕掛け人の美耶子よ。お仕事だと思ってたら、学校の同級生にすっごく恥ずかしいところを見られちゃうの。そのときの美耶子の反応を視聴者にお見せするの、いい趣向でしょ?」
 お、鬼か、てめえ。
「ふん、別にいいでしょ? あんたの出した条件ものんであげたんだし」

       つづく

美耶子のお仕事 「どっきり大作戦!」(04) 

カテゴリ:うたかた 美耶子のお仕事

   ■5
「じゃ、次は遊園地ね」
「え、終わりじゃないんですか?」
 桃山園は鼻で笑った。
「あんなの、使えてもせいぜい1分くらいよ。あんたのコーナーで15分もたせなきゃいけないのよ? 今日は一日、その格好でいてもらうんだからね」
「そんな……ぁ」
 さしもの美耶子もへこんだようだ。恥ずかしさを我慢して裸で頑張ったのに、ほとんど使いどころがないと言われたのだ。
「だいたい、インパクトがないのよ。まわりの人も、驚くよりも『可哀想な子』を見るような感じだったし」
「うっ……」
 それは美耶子も感じていたのだろう。
「ま、もう嫌だっていうなら別にいいけど? あんたにはまだ荷が重かったのよね」
「や……やります! やらせてください!」
 負けん気がまた首をもたげてきたらしい。おれが口を出しても無駄だな、こりゃ……
 しかたねーな。


「どっきりそのに~! 小学生が裸で遊園地あそびぃ~!」
 今度はあまりひねりがない。
「最初っから自然にね。裸であることに違和感を持たせないで」
「はい」
 黄色い帽子とポシェットを身につけ、あとは靴だけのすっぽんぽんの美耶子はうなずいた。
 ポシェットを持っているのは、お財布など小物を入れるため。帽子は小学生っぽさを出すのと、遠くからでも居場所がわかるようにするためだ。
 今回は一箇所だけではなく、園内を移動するため、スタッフとはぐれないようにする必要がある。
「いってきまーす」
 努めて明るく美耶子は言い、園内に入っていく。驚きの声があちことであがる。まあ、全裸の小学生が自然を装いつつ突然入ってきたらビックリするよな。
 園内のスタッフにはテレビ局から話が通っているのだろう。裸の美耶子が切符を買うために窓口にならんでも普通に対応してくれる。
 それがシュールといえばシュールだ。
 人々の好奇の視線にさらされながら、美耶子は次々とアトラクションに挑戦していく。

 メリーゴーラウンド。
 なんか木馬責めをされているような絵面だ。木馬の背にワレメをおしつける。後ろの木馬に乗っている五、六歳くらいの男の子が目を丸くする。美耶子の白いおしりが動くのにあわせて顔を上下させている。この体験がもしかしたら彼の性の目覚めになるかもしれない――
 美耶子が降りた後、その木馬に乗る権利をなぜか大人の男たちが争った。
 勝ち取った男は、美耶子のワレメが当たっていたとおぼしい場所の写真を撮り、鼻を近づけてクンカクンカしていた。

 ジェットコースター。
 美耶子は普段からジェットコースターが大好きだ。遊びで行ったときなどは一日中ジェットコースターに乗っていたいとさえ言う。
 仕事でも、全裸でも、それは変わらないらしく、園内一番人気のコースターの行列に並びつつ、ウキウキしている様子が見て取れた。一方、美耶子の前後に並んでいた一般客は非常に居づらそうだった。
 順番が回ってきて、コースターの座席に乗った美耶子――もっとも、乗る場所はテレビ的に決まっていて、カメラが仕込まれた最前列の席だ――カメラは顔のアップ用と、下半身が映る角度の2種類ある。
 コースターがスタートし、斜路をのぼりはじめると美耶子のテンションはたちまちあがっていく。
 振動がゴンゴンと伝わるごとに表情が期待に緩んでいく。
「あ……あん……なんか、おなかに響くぅ」
 座席の上で膝をゆるめる。もちろん股間丸出しで、肉芽がワレメから顔を覗かせている状態。興奮しているのは明らかだ。
 コースターが頂上に到着し、一気に落下を始める。
「きゃあああああああああっ!」
 きゃーきゃー言いながら明らかに悦んでいる美耶子。
 横Gで身体を押しつけられ、勃起乳首がバーから見え隠れ。前後の動きで揺さぶられると、カメラに股間が迫ってくる。その部分が明らかに湿っているように見えるのは錯覚だろうか。
「うっきゃああああああ! いひぃいいいいい!」
 大喜びの美耶子。
 ようやくコースターが一周し終えて戻ってくると、
「はあ……はぁ……いきそう……なっちゃった」
 とテレビ的には問題発言。
 降りて、ふらつく美耶子の内股は汗か何かでヌルヌルになっていた。

 お化け屋敷。
 桃山園の指示にもかかわらず美耶子は頑として入るのを拒否。
 双子の妹の珠子なら、むしろそこに住んでいても不思議はないくらいなのだが、美耶子は幽霊の類がからっきしなのだ。
『あんた、それでもプロ?』
「プロでもお化けは別! ぜったい、や!」
『……5分以内にお化け屋敷を制覇できたら、この後のロケではパンツくらい穿かせてあげてもいいかな~って思ったんだけど』
「やります」
 パンツが恐怖に勝ったらしい。
 ただし、この遊園地のお化け屋敷は機械仕掛けの幽霊ではなく、特殊メイクをしたスタッフがおどかす仕組みでそうとう怖いのだ。そこまでの予備知識がないまま美耶子は挑戦したわけだが……
『みゃああああああああっ!』
 マイクが拾うのは美耶子の絶叫、絶叫、絶叫。
『やあああああああ! こわいいいいいいい!』
『こっち、こなっ、こなっ……こないでえええええええ!』
『ぴぎゃあああああ! なんかおしりさわったああああああああ!?』
『うわあああああああああん! やっ、やだあああああああああああ!』
『ここ、ここどこおおおお!? わ、わかんな……いっひいいいいいいい!』
 幽霊に追いかけられてパニックを起こしているらしい。スタッフも追いつけなくて、映像も送られてこないから、桃山園も指示の出しようない。
『やっ……や……も、もれちゃ……』
 泣きそうな美耶子の声が聞こえてきたかと思うと、ちょぽちょぽという水音が――
 結局、美耶子が出口に現れたのは30分後のことで、目は泣きはらし、髪もぐしゃぐしゃ、ひざもすりむいていた。後から聞いた話では、中で転んですりむいたあげく、ショックでおしっこを漏らしてしまったそうだ。
「幽霊の人に拭いてもらった……」
 らしい。

 お化け屋敷の後、メイクをやり直し、ロケ再開。
 5分での制覇ができなかったため、パンツ支給はなし。ただし、膝小僧にバンドエイドを貼ってもらい、素肌の露出はわずかに減った――

          つづく


美耶子のお仕事 「どっきり大作戦!」(03) 

カテゴリ:うたかた 美耶子のお仕事

   ▲3
 近くの売店でハンバーガーとジュースを買って、噴水近くのベンチで早めの昼食をとっていた家族連れのうち、子供が声をあげた。
「わー、あのお姉ちゃん、裸だよ?」
 おとぎ話同様、子供は正直だ。
「え?」
「うそでしょ」
 夫婦が目をそばだたせる。
「だめ! 見ちゃいけません!」
 妻は、子供ではなく、夫の目をふさいだ。

 噴水のそばでいちゃついていたカップルが続いて気づいた。
「やだ、あの子、マッパじゃん」
「え、マジ?」
 男の方が視線を動かし、身を乗り出した。
「やべ、ちょーかわぃい」
「なに、あんた、ロリコン?」
「いや、でも、すごくね?」
「うん、そだね、かわいーし、あの子。どっかでみたことなくない?」

「おお、すごいですぞ」
 ひいきチームのレプリカユニフォームを着込んだ男が声を裏返した。
「まさか、小学生のフルヌード!?」
 側にいた男も俄然盛り上がる。
「ワレメが……モロ見え!」
 観戦用の双眼鏡を目に当てる。
「あ、あれは、人気子役の美耶子ちゃん……!?」
「まさか、『おにいちゃん、だいすき!』の?」
 大型のデジカメをリュックから慌てて引っ張りだす。



   ◆4
(ううう……はずかしいよぅ)
 艶然と微笑みながらのモデル歩きを維持しつつも、美耶子の意識は羞恥に塗り込められていた。
 下着も「着替えた」ので、ローブを取り去ると、靴しか履いてない、全裸だ。前貼りなんて桃山園が許すわけがない。
 周囲の人々の視線や反応がいちいち痛かった。
 明らかにどん引きしている家族連れ、ケタケタ笑っているカップル、あるいは妙にテンション高いユニフォーム姿の男たち。
 数十人の一般市民が美耶子をガン見していた。
(なにが『バカには見えない服』だよぅ、どんな新素材だそれ、ったくぅ……)
 ノセられた自分のうかつさがうらめしい。
『動きが小さくなってきたわよ、もっと見せびらかすようにしなきゃ』
 桃山園の指示だ。腹立つぅと思いつつ、その場でくるんと回って、すそがあるあたりをつまんでポーズを取る。
「あ、スミマセン、子役の美耶子ちゃんですよね? 写真撮ってもいいすか?」
 ずうずうしく声をかけてくる男。でかいデジカメを持っている。
『もちろんOKよ。たっぷり撮ってもらいなさい』
「で、でも、この人スタッフじゃないんじゃ……」
 無線に小声で訴えかける。裸を撮られてネットにアップとかされたら――
『大丈夫、みんなサクラだから……くっくく……ウソだけど』
「え? 終わりのほうよく聞こえな……サクラなの? なんですよね」
 だが桃山園から新たな指示はない。
 仕方ない。ここで拒否したら、「ファッションショー」を演じる「どっきり」が成立しない。いま、美耶子はちゃんとドレスをまとっていることになっているのだから。
「い、いいですよ? この衣装をきれいに撮ってくれるなら」
 すそをつまんで軽くお辞儀をする仕草。
「え? 衣装……? ああああ、そういうこと」
 納得したかのようにうなずき、デジカメを構える男。
「うっわー、すっごいドレス! 感激! 美耶子ちゃんがこんな可愛くおしゃれした姿が撮れるなんて」
 言いつつ、次々シャッターを切る。おもに下からアオリで。
「えっと、服、撮ってます?」
「はい! 撮ってますよう、ツンと立った乳首みたいなボタンとか、ワレメちゃん――みたいなスカートの縦シワとか……あっと、ちょっと脚を広げてみてもらえますか?」
「……こう?」
 ぬちゅ……と、ワレメが開いて中の粘膜が外気に触れる。
「い、いいすね! それ、いただきます!」
 下からえぐるようなアングルで、カシャ! カシャ! カシャ!
 そこもドアップで撮られてしまう。
「こっちも写真いいですか?」
「あ、私も」
「美耶子ちゃんですよね、子役の。ドラマみてるよー」
 あちこちからカメラやケータイを持った市民が寄ってくる。男だけではなく、女もおもしろがって撮っている。ビデオを回している者もいる。
 どれがテレビスタッフなのか、サクラなのか、一般人なのか、わからない。
 もともと撮影されると気持ちよくなる美耶子である。360度囲まれて撮られているうち、テンションアップし、羞恥が薄れてきた。ほんとうに衣装をまとってファッションショーをしている気分に染まっていく。
 いろいろなポーズの注文にも応えた。
 首を傾け、身体をしならせ、腰を突き出し――
(うわ、尻穴まるみえ!)
(子供の肛門って色きれー)
(お宝お宝)
 ベンチに浅く腰掛け、脚を広げ、膝を抱き――
(おおお、ぱっくり――)
(小学生アイドルのまんこ! すっげー!)
(クリ勃起してね? 皮むけて、ピンクの突起が――)
 ギャラリーの興奮が伝わってくる。
(テレビではちらっとしか見えねーし)
(DVDだとけっこう見えるらしいけど……高いしな)
(ナマで見たら、めっちゃきれいな身体だな、ガキなのに超エロい)
 息がかかりそうな近さまでギャラリーたちは接近し、美耶子の裸身を鑑賞する――堪能する。
 美耶子も興奮してはいたが、このままではギャラリーの興奮度が限界を超えそうで少し怖くなっていた。
『じゃ、そろそろ終わりにするわよーん』
 桃山園の声が届く。美耶子はホッとして身を翻す。
 スタッフがさりげなく退路を作ってくれ、ローブも手渡してくれる。
 噴水広場から美耶子は脱出した。

          つづく

 

美耶子のお仕事 「どっきり大作戦!」(02) 

カテゴリ:うたかた 美耶子のお仕事

   ■2
 楽屋代わりのワゴンのスライドドアが開いた。
 スタッフたちの視線がそちらに集中する。準備は万端で、美耶子待ちの状態だから、それは自然な反応だ。
 だが、なかなか美耶子は出てこない。何度かスニーカーを履いた生足がステップに覗くが、勇気が出ないのか、すぐに引っ込む。
「早くしてくんないかしら、主演女優さん?」
 桃山園がメガホンを掌に当ててポンポン鳴らしながらせっつく。
 それをきっかけにようやく美耶子が姿をあらわす。
 白いローブを羽織っている。メイクさんの心づくしだろう。
 髪はツインテール。普段はセミロングの髪を自然に垂らしているが、芸能活動をしているときの美耶子のトレードマークはこのツインテールなのだ。薄くナチュラルメイクも施されている。
 それだけで、宇多方家の喧しい四女は人気子役の「宇多方美耶子」に変わる。
 表情は硬い。それはそうだろう。ローブの下には『バカには見えない服』しか身につけていないのだ。そして、この服が見える「賢人」はこの世にはいないのだから。
「あら、なにそのローブ。それじゃあ、せっかくの衣装が見えないじゃない」
 意地悪く桃山園が言う。
「ほ、本番になったら脱ぐの! それまでは、衣装は……隠すっ!」
 声をはりあげる美耶子。頬が赤く染まっている。
 実際のところ、仕事で裸になるのは初めてではない。ドラマではたいてい入浴シーンや着替えシーンがあって、スタジオでは全裸になることも珍しいことではない。そのへんの度胸はある方で、演技と割り切ってしまえばかなり大胆なこともやってのける。全裸で男性共演者と入浴するシーンを演じたこともあるほどだ。
 だが、ここは屋外である。周囲をスタッフがガードしているとはいっても、野次馬の視線もある。
「ふ、まあ、いいわ。じゃあ、はじめましょ、最初のどっきりよ!」


「どっきりそのいちぃ~! うっそー、見えないドレスを着た小学生がファッションショー!」
 桃山園がドラえもんっぽい声で声を張り上げる。
「じゃ、よろしくぅ」
 どっきりの撮影現場は公園の中央噴水付近。家族連れやカップル、近くの球場で午後行なわれる試合観戦のために訪れた人たちなどがたむろっている。
 そこに、裸の女の子がしゃなりしゃなり歩いてきたら群衆はどんな反応をするか、という趣向だ。これが大人の女性だったらただちに警察沙汰だろう。小学生の美耶子であれば子供のイタズラで済む。
 カメラマンは群衆に紛れ込み、さまざまな角度から、美耶子と、彼女を見て驚く人々の反応を捉えることになっている。カメラは荷物に仕込んだり、あるいはハンディビデオカメラで偶然撮っているように見せかける。
 美耶子はローブを着た状態で、複数のスタッフに囲まれて移動する。撮影現場で、スタッフが自然に離れていき、一人残された美耶子は無線で桃山園の指示を聞きながら演技をすることになっている。
「美耶子さん、所定位置につきましたー」
「各カメラ回しはじめましたー」
 ADたちが各所の情報をまとめて報告する。
 桃山園は機材を積みこんだ大型車に乗り込み、複数のモニターに映る美耶子を確認する。ローブ姿で公園に立ち尽くす美耶子の不安そうな表情。くひひ、と桃山園が笑う。
「美耶子、聞こえる? 聞こえたら右手をあげて」
 無線で指示を出す。
 おずおずと右手を挙げる美耶子。
「いっとくけど、そんな泣きそうな顔じゃ、視聴者には見せらんないわよ? あんたもプロなら覚悟をきめなさい。わかった?」
 叱責されて美耶子の顔が固くなる。プライドを刺激されたのだろう、パチンとじぶんで頬をはたく。
『大丈夫。いつでもいけます』
 ネックレスに仕込まれた超小型マイクが拾った声が届く。
「OK、じゃあ、スタートよ。み~やこちゃん、ファッションショーのつもりでね」
 GOを出す。
 美耶子はそれを合図に――

              つづく

美耶子のお仕事 「どっきり大作戦!」(01) 

カテゴリ:うたかた 美耶子のお仕事

   美耶子のお仕事 「どっきり大作戦!」

   ■1
 美耶子が子役タレントになって数ヶ月。
 初ドラマが好評だったためか、仕事の依頼が殺到しているらしい。
 学校は休ませないというのが一子ちゃんの方針だから、平日も休日も仕事やレッスンでいっぱいだが、美耶子はテンション高いままだ。
 マジ天職なのかもな。
 実際、猫っかぶりは天才的にうまいやつだから、外面(そとづら)は完璧。
 初対面の相手には礼儀正しく、親しくなると天真爛漫に甘え、過酷な要求には笑顔で応え、リハーサルはグダグダでも本番はバッチリ決める。
 いま、プロデューサーが求める、最高の子役タレント、らしい。
 その美耶子の付き人をやらせていただいております、小鳥遊一です。


 今日の仕事はウジテレビのバラエティ特番。
「超どっきり! スーパー子役まじかるテレビ」
 要するに、人気子役が仕掛け人になって一般人やゲストを騙す、どっきり番組だ。
 放送される度に視聴率20%以上を稼ぐ人気シリーズだ。
 起用される子役はみんな超有名な売れっ子ばかり。デビューしたての美耶子へのオファーは大抜擢といっていい。
 美耶子もこの仕事が来たときにはかなりのはしゃぎっぷりだった。
 そして、ロケ当日の土曜日。いつもの通り元気いっぱいに現場入りした。ロケの集合場所は都内の某公園。近くには遊園地やフィールドアスレチック、野球場などのプレイスポットが集まり、家族連れが多い。公園の敷地には機材を積んだ車や、メイク室や楽屋の代わりにするワゴン車などが駐まり、すでに多くのスタッフが立ち働いていた。
「おはようございまーす!」
 甘いアニメ声であいさつする美耶子にスタッフたちが目尻を下げる。どういうわけかおっさん受けのいい美耶子はどの現場でも人気者だ。本人は自覚していないが、これは天性のものらしい。
「よく来たわねえ、美耶子ちゃん」
 背が低く、小太りな中年男が出迎えるように現れた。サングラスにベースボールキャップがトレードマーク。ディレクターの桃山園だ。
 幾度も不祥事を起こしながらも不死鳥、いやゴキブリのように生き残るしぶとい男。美耶子のデビュー作となったドラマを企画し、ヒットさせたことで、売れっ子ディレクターに返り咲いたのだ。
 おれや美耶子とは犬猿の仲だが、ディレクターとしては優秀なのはどうやら事実らしく、それ以降も人気番組の演出を次々と手がけており、結果、美耶子と組むことがやたら多い。
「監督さん、おはよーございまーす! 今日もよろしくお願いしまーす!」
 営業スマイルを浮かべお辞儀をする美耶子。このへんはおれなんかよりも割り切っている。好き嫌いと仕事は別、というわけだ。まあ、一緒に仕事をすることが増えて、単に馴れただけかもしれないが。
「どうしてあたしがこんなしょんべん臭いガキと毎度組まなきゃいけないのかしらね……ま、窪塚ファミリーのからみだからしょうがないけどね」
 わざとらしく肩をすくめる桃山園。窪塚ファミリーというのは、日本でも有数の辣腕プロデューサー、窪塚ユウイチが率いる役者・タレントやスタッフたちのグループのことだ。会社組織ではなく、自然とできあがったグループだが、日本の人気番組のほとんどすべてに何らかの形で関わっていると言われている。
 この窪塚ファミリーに加わることができれば、人気番組に関わることが容易になりチャンスが増える。芸能界で成功したいと考える者にとって垂涎のコネクションだ。美耶子は窪塚プロデューサーのお気に入りで、特に本人は望んでいないのにファミリー入りさせられた変わり種。一方、桃山園は、うまく美耶子をデビューさせた功績で何とかファミリー入りを許された立場だ。だから、美耶子のことが気に入らなくても邪険にはできないのだ。
「ま、仕事だからちゃんとやんなさいよ、ほれ、今日の台本――っていってもどっきりの仕掛け人だから、台詞は臨機応変にやってもらうけど」
 桃山園は持っていた冊子を美耶子に突き出す。それを受け取りつつ美耶子は無邪気に笑う。
「わー、どんなどっきりかな、楽しみ!」
 人をからかったり騙したりするのは美耶子の最大の趣味だ。たいていその標的はおれだけどな。
 タイトルを読み上げる。
「えーっとぉ、『もしも、美少女子役が<バカには見えない服>を来て遊園地を練り歩いたら!?』って、どういうどっきり?」
「あら、あんた、『裸の王様』のお話知らないの? 見た目通り、バカなの?」
「ば、バカじゃないっ! 『裸の王様』くらい知ってるよ!」
 むしろ小学生の美耶子の方が馴染みが深いだろう。おとぎ話だ。
「ようするにアレでしょ、あたしが『裸の王様』に出てきた『バカには見えない服』を来て外を歩けばいいんでしょ!? カンタンじゃない!」
「そうそう、じゃ、これがその衣装だから、着替えてきて」
 桃山園はニヤニヤ笑いながら、空っぽの両手を差し出した。まるでそこに豪奢なドレスを抱えているかのように演技しながら。
「えっ、でも、衣装っていっても、なにも……」
「あらぁ、もしかして、この服が見えなかったりするのぉ?」
 さもバカにしたような口調で言う桃山園。
「どっきりの仕掛け人失格よねえ、それって……ま、バカだからしょうがないか?」
「くっ……ううう!」
 負けず嫌いの美耶子の表情が歪む。
 しぶしぶながら、それを受け取る仕草。
「な、なかなか可愛い服じゃない。し、しょーがないから、着てあげるわ」
「あ、下着もセットになってるから、全部、その衣装に着替えるのよ。靴だけは自前のを履いてていいわ」
「なっ……!」
 おいおい、それじゃあ、美耶子を靴だけのすっぽんぽんで町中に出すっていうのか? そりゃあ、たしかにどっきりするわな。だが、ちょっとやりすぎだ。
「おい、ちょっと……」
 おれが抗議のために一歩踏み出そうとしたときだ。
「ゆういちは黙ってて!」
 美耶子に制止されてしまった。
「これはあたしが受けた仕事なの。やりとげなくっちゃいけないの」
 いや、おまえのプロ根性はすごいと思うよ、だけどな……
「はい、決まり! 宇多方ちゃんの準備ができたらすぐに撮影始めるわよ!」
 パンパンと桃山園が手を叩き、現場が動き始めた。

            つづく

露出系の同人誌を…… 

カテゴリ:日記

 読んだんですが、それがちょこっとツボに入りまして、自分でも露出系のお話を書きたいな、と思ったら、「うたかた」シリーズの美耶子のお話として形になっていしまいました。

 こんなこともあるんですね。

 今日から載っけていきます。

 美耶子のお仕事 「どっきり大成功!」 タイトルは落ち着いたら変えるかも。

  
 ツボだった同人誌 ↓

今日の体育は全裸水泳2
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