FC2ブログ
  1. 無料アクセス解析

うたかた外伝・美耶子のおしごとミニ 

カテゴリ:うたかた 美耶子のお仕事

    「ノーパン始球式」

 子役の仕事は幅広い。役者の仕事がもちろんメインだが、アイドル的な歌の仕事もあるし、バラエティ番組のMCやひな壇出演、情報番組のアシスタント、各地の観光大使や、新製品のキャンペーンガールなどなど……
 そんな諸々の仕事の中には、スポーツ関係もある。もとより美耶子は身体を動かすのが大好きなタイプだから、そういう仕事には積極的だ。
 そんな折、プロ野球の始球式、という仕事が舞い込んできた。
 正確には美耶子が出演しているドラマとのタイアップだ。テレビ局つながりである。

 ということで、横浜スタジアムである。
 横浜ベイスターズの本拠地で、中華街やみなとみらいといった観光地にも近い。
 近年、ファンが増えているそうだが、その日も超満員だった。土曜日ということもあるのかもしれないが。
 始球式というのは、試合が始まる前のセレモニーだ。ゲストがマウンドに立って、ボールを投げる。アイドルや女優が投げるときはだいたいはキャッチャーまで届かないものだが、ノーバウンドで届かせるとそれだけで拍手喝采となる。スポーツ新聞でも「ノーバン始球式」という見出しが躍るほどだ。
「ぜったい届かせるからね!」
 美耶子も超張り切っていた。
「ぜったい、ハリさんにアッパレをもらうんだ!」
 たしかに十歳の子役がノーバウンドでキャッチャーまで届かせれば、ちょとした話題にはなるだろう。日曜朝のテレビ番組の名物コーナーで採り上げられる可能性はある。
「特訓もしたからね!」
 たしかに、つきあわされてキャッチボールをしたなあ。
 美耶子のやつ、意外に本格的なフォームで投げていた。
「まずは野茂!」
 トルネードかよ。
「次は牧田ァ!」
 サブマリンかよ。
「最後は則本ォ! 二桁奪三振日本記録ゥ!」
 美耶子、おまえパ・リーグファンなのか? てゆーか、時事ネタを挟むのやめなさい。
 野球経験がない女子がボールを投げるときは、上体だけを使ってしまいがちで、身体が泳ぐかたちになり、ボールに力が伝わらない。だが、美耶子はネットで動画を見てフォームを研究していた。
 しっかりステップして、軸足に体重を乗せている。肘の使い方は天性のものを感じるほどだ。
 だが。
 コントロールは絶望的だった。一球たりともストライクはおろか、キャッチャーが捕れる範囲に球は来なかった――それが昨夜の特訓の状況だった。
 これじゃあ、アッパレどころか、「ノーバン始球式」の見出しも難しいだろう。

 いよいよ本番だ。
 3万近い大観衆だが、コンサートではそれ以上の動員を経験している美耶子だ。物怖じはしない。ベイスターズのユニフォーム(女の子向けのピンクの可愛いデザインだった)に、白のミニスカート。
 マウンドに立った美耶子はちっちゃかった。側に立っているのがプロ野球選手だがら、さらに対比がすごい。
「さあ、宇多方美耶子ちゃん、ノーバン始球式を目指して特訓したそうです! 果たしてノーバン始球式、達成なるか!?」
 スタジアムDJが煽る。
 スコアボードの大型スクリーンには美耶子が大写しになっている。さすがに少し緊張しているのか、表情は硬い。
 だが。
「いくよ! みててゆういち! これがわたしなりのノーバン始球式だよ!」
 ゆったりとしたワインドアップ。思わぬ本格的なモーション始動に野球ファンたちが「おぉ」と唸る。
 そして、左足を高々と上げる。
「これは――このフォームは!?」
 叫ぶスタジアムDJ、どよめくスタンド。
 おれもアニメで見たことあるぞ、これ、たしか、「巨人の星」の、あの、足を上げてビシィーンってなるやつだ。
 しかも、だ。
「はいてない――!」
「はいてないぞぉおおおお!」
「うおおおおおおおおおお!」
 ものすごい歓声があがる。
 美耶子のやつ――パンツはいていやがらねえ。ミニスカートだから、足をあんなに上げたら、丸見えだ。
 現に、スコアボードの大画面には、美耶子のワレメがアップで抜かれている。たしか、今日はドラマタイアップ局で、地上波全国生中継だぞ……
 美耶子はゆったりと足を上げたまま、きゅっと腰をひねり、ワレメの中を見せつけるようにしながら――投げた。
 奇跡か。
 これまで一度たりともストライクゾーンに行かなかったのに――ヘロヘロ球ながら、ボールはキャッチャーまでギリギリとどい――たかと思ったが、突如目の前でJS子役のワレメをみせられたキャッチャーは呆然としており、ボールの捕球を忘れて後逸してしまった。バッターもバットを振るのを忘れ、審判もコールを忘れていた。
 その後、球史に残る大乱交が起こったのはいうまでもない。美耶子のワレメを至近距離で見た男達が理性を保てるわけがないしな……

 その日のスポーツニュースに出た見出しは、もう想像できるだろう。

 そう、もちろん、「宇多方美耶子、ノーパン子宮好き、大性交!」だ。


                                ちゃんちゃん




PCサイト復帰しました。 

カテゴリ:日記

 ずいぶん放置しておりましたが、PCサイト「超世紀莫迦」を復活いたしました。以前のアドレスは失効しておりましたので、あらたにページを設定しました。

 新しいアドレスは、http://aprilfool-novel.sakura.ne.jp/ です。

 中断中に書いた「美耶子のお仕事シリーズ6」もアーカイブしていたりします。

 基本的には、気が向いたときに小説を書いてアーカイブする、という使い方になると思いますが、よかったら見てやってください。

 中断中にお便りいただいた方、ありがとうございました!

 超世紀莫迦


挿絵インデックス 

カテゴリ:日記

本店の方で、これまで描いた挿絵のキャラ別/作品別インデックスを作成する企画を開始。

第一弾は美耶子です。

それにしても描く度に顔が違うというのは……

びっちな美耶子の一週間のあとがき 

カテゴリ:日記

 といいますか、終了ご報告です。

 久々の更新があっという間に終わってすみません。

 外伝世界での美耶子の一週間をリアルタイムに感じていただきたいなと思ったもので。

 勢いで書き上げたというのもありましたし……

 それにしてもひどい設定ですね。この世界の人たちはみんな頭おかしいです。

 ともあれ、久しぶりの更新でした。また何かできあがりましたら、おつきあいください。

 なお、本店にアーカイブをおこないました。まとめて読みたい方はそちらもご利用ください。

 それでは…… ノシ

びっちな美耶子の一週間! (終) 

カテゴリ:うたかた 美耶子のお仕事

 [日曜日] ……

 さすがに日曜は休ませてくれよ……

 美耶子も「プリキュア」見たり「ワンピース」見たりするので忙しいんだよ。

 それに今日くらいはイチャイチャさせてくれ。

 もちろんセックスは(表だっては)できないけど、美耶子と添い寝しながら「ちびまるこちゃん」と「サザエさん」を見て、月曜日から始まるお仕事に備えるのだ。


 ――主曰く

 日曜くらい休め。



         「びっちな美耶子の一週間!」おしまい



びっちな美耶子の一週間! (11) 

カテゴリ:うたかた 美耶子のお仕事

 
 [土曜日] ユーザーイベント(秋葉原) その2

 美耶子は見せパンを会場に投げた。大歓声、争奪戦――会場が確かに揺れた。だが、それ以上の騒ぎにならなかったのは、パニックを起こしてしまうとイベントが間違いなく中止になるというギリギリの分別が働いたからだろう。
 ネット上でもコメントが爆発した、大半は「現地組うらやましすぎ」というものだ。

 美耶子はステージを歩き回りながら歌ってみせる。まるで本物のアイドルのようだ――いや、いま美耶子はアイドル歌手を「演じて」いるのだ。美耶子の演技力はステージに本物のアイドルを出現させてしまう。

 ♪ 「はいてる? はいてない!?」
 
 はいているとか はいてないとか
 どうしてそんなこと気にするの?
 こんな薄い布きれ一枚で
 わたしのことを縛らないで

 はいてるわたしはとってもおしとやか
 お嬢様みたいに気取って歩くわ
 意地悪な風がスカートめくっても
 軽く手でおさえてスキップするの

 はいてないわたしはもっと自由だわ
 男の子みたいに駆け回りたい
 短いスカートなんかじゃ守れない
 秘密の花園見つけてね

 今日のわたしはどっちかな?
 はいてる? はいてない!?
 今日のわたしを当ててみて!
 はいてる? はいてない!?
 それは、あなた次第なの

 間奏に入るとソロダンスパートだ。
「WONDER12」のユニットなら、五人のメンバーが入れ替わり立ち替わりで踊るところだが、ここは美耶子一人だ。

『はいてる? はいてない!?』
 観客が完璧にタイミングを揃えて合いの手を入れる。

 美耶子はくるりとターンして、青白の縞パン――シルクの薄手のやつ――を見せた。
「はいてるよ!」
 おおおお、と盛り上がる会場。見せパンという伏線をあらかじめ張ってあるから、この生パンは嬉しいはずだ。
 しかも青と白の縞パンは「おにいちゃん大好き!」でのパンチラシーンの定番だったし、ファンにとっては思い出深いアイテムのはずだ。

『はいてる? はいてない!?』
 2回目のソロダンス。

 美耶子はくるっと背中を向けて、おしりを突き出した。いつの間にか、おしりを覆う部分をふんどしのように細くして、おしりの山が露出するようにしている。
「はいてるったら!」
 いや、ケツ見えてるし。
 会場絶叫、動画上のコメントは悲嘆に染まる。「なぜ俺はあそこにいない!?」

『はいてる? はいてない!?』
 3回目のターン。

 ステージの奥に移動した美耶子はすっと腰をかがめ――
「脱いじゃった!」
 青白のストライプの小さな布をかざして見せる。
 おい、そこまでやるか――やるよな、美耶子なら。
 会場のボルテージはMAXを超えていた。
 美耶子はパンティを会場に投げ込むモーションをして、ストップ。
「これは、生放送を見てる人にプレゼントするね。応募方法はファンクラブのホームページで!」
 おい。何も考えてないだろ。あのページを管理してるのはおれなんだぞ。どうやって応募と抽選やりゃあいいんだ。
 とまれ、生放送組にも生きる希望がわいてきたらしい。コメントにも希望に満ちたものが増えてきた。

 そうこうするうちに4回目のコール。
『はいてる? はいてない!?』

「もちろん!」
 美耶子はステージの最前部まで進み、自分でスカートを盛大にめくり上げる。
 両脚を開いて立っている、美耶子のまっすぐで細い脚の間に、会場内のすべての視線が集中する。
「はいてないよ!」
 美耶子のワレメが、500人のファンの前で開帳された。ネット配信では一万人を超えていたろうか。
 歓声、狂喜、興奮――ポジティブな感情の塊が会場全体に、ネットワークのそこかしこで、爆発する。
 この瞬間、確かに世界のある一部は、一切の哀しみや苦しみ、人を傷つけるネガティブな感情から解放され、幸福感、高揚感のみに満たされていた。

 会場も、ネットも完全にひとつになっていた。
 最後の、一番大切なコール。センターの美耶子のソロダンスを呼び込むコール。
『はいてる? はいてない!?』
 ものすごい大歓声が――

 美耶子はたぶんこの瞬間、イッてたと思う。これだけの視線、一体感、そして、愛され、求められているという実感。
 それはエクスタシーにつながる。
 極まった美耶子はバレリーナさながらに脚をピンと伸ばし、立ったまま開脚ポーズをとる。
 これ以上はないというくらいのくぱあだ。正面カメラに向かって、完全にワレメが開き、膣口まで見えている。クリトリスも尿道孔も。肛門ももちろん。
「もうパンツなんかはかないよ! みんな、大好き!」
 会場は歓喜の声に包まれ、「生きてて良かった」の大合唱がとどろいた。
 生配信でもカメラに向かってのフルくぱあのおかげで昇天者が続出した。

 実際、やばいところだった、イッてしまった美耶子を回収し、イベント会場裏のクルマに移動した。
 あのままだと、美耶子は自分で観客の中にダイブしかねなかった。もしそんなことをしていたら、興奮の極みの観客たちに輪姦されていたかもしれない。いや、意外に丁重に扱われた可能性もあるが――

 とまれ、すっきりした顔をして寝息をたてはじめた美耶子を眺めながら、この事態をどう収拾するか頭を悩ませるおれであった。

 まあ、後日談的には、「お兄ちゃん大好き!」のDVD&ブルーレイボックス・リパッケージ版はバカ売れした。発売記念イベントの様子をおまけディスクにして添付するようにしたからだ。購入済みのユーザーにも行き渡るように、そこはパブリッシャーが頑張ったということもある。
 あのイベントはファンの間で「伝説」となり、会場に居合わせた500人はその目撃者として仲間内から羨ましがられる存在となった。
 おそらく今後も似たようなリパッケージ商法が行なわれることだろう。その際に美耶子がイベントに引っ張り出されても、あまり派手なことはしないように言い含めておくしかない――無駄だろうけど。

               おつかれー、またね!

びっちな美耶子の一週間! (10) 

カテゴリ:うたかた 美耶子のお仕事

 [土曜日] ユーザーイベント(秋葉原) その1

 やっとこさ今週も終わりだ。
 ゆっくり休みたいところだが、実は子役タレントは休みの日の方が忙しい。学校がない分、仕事を入れやすいからだ。
 この日は朝から、雑誌取材に歌のレッスン、次週のドラマ撮影の脚本読み、イベント出演など、分刻みでスケジュールが詰まっていた。
 仕事は絞り込むようにしているのだが、どうしても断り切れない仕事に限ってさえ、こなしきれないほどだ。
 だが、美耶子はいたって元気だ。
 どの現場でもいやな顔ひとつしない――おれ以外の誰かがいるときには。
 基本、外面が良いキャラなのだ。その反動でとばっちりを受けるのはおれの役割である。
「ゆーいち、ジュース買ってきて」
「ゆーいち、肩もんで、あと脚も」
「ゆーいち、焼きプリンが食べたい」
「ゆーいち、おもしろいことゆって」
 などといった突発リクエストは日常茶飯事。
「この脚本だめだと思う。リテイクかけて」
「企画がつまんない。イミフ」
 といったことも言ってくる。ほっておくと、偉いさん相手にも「にこにこしながら」本当のことを言いかねないため、おれが間に立って書き直しを依頼したり、企画の代替案を出したりしなければならない。そのため、業界内でおれの評判はすこぶる悪い。
 いわく――宇多方美耶子のマネージャーは素人のくせに現場に細かく口を出してくるらしい。
 まあ、しょうがないけどな。

 土曜日最後の仕事は、ファン向けのイベントへの出演だった。
 場所は秋葉原だ。
 美耶子が出演したドラマのDVD&ブルーレイボックス発売記念イベントである。
「おにいちゃん大好き!」シリーズの総集編というか、リパッケージ版。
 はっきり言えば、ファン向けのコレクターズアイテムであって、本編に新しい要素はない。未公開シーンがちょっと追加されているとか、あんなシーンやこんなシーンが前よりハッキリ見えるようになったとか、そんな程度のおまけもない。
 それでも濃いファンは、パッケージが変わっただけで、何万円もするセットを買いなおすのだ。同じような内容の映像ソフトをもう持っていても、だ。
 美耶子にとっても出世作ではあるので、このシリーズの関連商品の販促にはできるだけ協力するようにしている。
 とはいえ、さすがに「えぐい商売だよなあ」と思わざるをえない。
 美耶子も同感らしく、今回は気があまり乗らないようだった。
 イベント会場は秋葉原YDX。秋葉原では有名なイベントスペースだが、DVD&ブルーレイボックス購入者向けイベント参加券は瞬く間に配布終了。500人の定員がいっぱいになった。信じられるか、そいつら全員、「もう持ってる」はずのドラマのDVD&ブルーレイボックスを何万もかけて買いなおしたんだぜ。秋葉原だけでもその何倍もの購入者がいて、全国だったら、さらに――だ。その全国の購入者向けにイベント会場の動画は生配信されることになっている。
 美耶子はドラマのキャラに合わせてツインテールの髪型にしていた。衣装もそれっぽいタンクトップとミニスカートだ。スカートの下は見せパンをはかせている。この手のイベントでは必ず盗撮野郎が出没するからだ。
 イベント会場はファンの熱気で実になんというか……臭かった。この臭気だけは馴れることはむずかしい。彼らファンが美耶子をサポートしてくれる大切な存在だとしても、まあ、生理的にむずかしいところはあるのだ。すまん。
 イベントが始まった。
 前半はドラマの原作者やら主題歌を担当したアーティストやらが登場してのトークセッション&ミニライブだったが、大半の客の目当ては美耶子なので、盛り上がらないことといったら。
 ディレクターの桃山園が出てきたコーナーは、場内いっせいにブーイングが巻き起こったほどだ。
 生配信されている動画上でも桃山園へのコメントはひどいものだった。
 ど変態、ロリペド、くされチンコ、無能演出家、サングラスが似合ってない、脚が短すぎる、明らかにハゲてる、くさそう。
 桃山園がガチで落ち込んでいるのを見るのはちょっと痛快だったが。
 そして、イベントも終盤になりようやく美耶子の登場だ。
 よみがえる場内のテンション。
 女性MCの司会で、美耶子が撮影時の想い出を語るというありがちな趣向だが、まあ、いろいろハプニングもあったシリーズなので、ちょっとボカしつつも裏話を美耶子が披露すると場内はおおいに盛り上がった。撮影中のポロリ話とかは鉄板だよな。
 下ネタつながりで、「実は、今日スカートの下に穿いてるのは見せパンです」と告白し、スカートをめくってみせた時などは最高の盛り上がりを見せた。
 こういうトーク力をいったい、いつ身につけたんだろうな。感心するよまったく。
 順調にメニューを消化していき、最後のコーナー「ファンからの質問」となった。これが終わったら、美耶子は一曲歌って、イベント自体終了となる。
 「ファンからの質問」コーナーは、ファンの代表者からの質問に美耶子が答えていく趣向だが、質問者はあらかじめ決まっていて、内容も主催者のチェック済みのあたりさわりのないものだ。
 好きな食べ物はなんですか
 共演者のなかで仲のよいひとは
 休みの日にはなにをしてますか
 すきな男の子のタイプは
 などなど。
 美耶子がこれまで何十回も答えてきたような質問ばかりで、ファンなら当然暗記して当然の内容だ。
 さすがに美耶子もイラっとしてきたようだ。
「えっとぉ、じゃあ、わたしからいいですか? 会場のお客さんに質問して」
 台本にない提案をされてMCは一瞬戸惑ったようだが、流れ的にダメというわけにもいかず、それを受け入れた。
 このとき、おれもちょっといやな予感はしたのだが……
「えー、この会場の中で『おにいちゃん大好き! コンプリートボックス』を持ってる人ぉ」
 今回のリパッケージ版の前に出たセットだ。確か限定発売で八万くらいしたはずだ。
 会場の客の過半数が手をあげた。おお、濃いな。
「えーと、じゃあ、よりぬき傑作選ボックスを持ってる人」
 これも半分近くが手をあげる。
「じゃあじゃあ、スーパーパーフェクトボックスはぁ」
 これも半分以上。
「じゃーねえ、オリジナル版を1枚ずつ買って揃えた人」
 半数を大きく超えて――七割超えかもしれない。
「うわ……みんな、はじめの頃から応援してくれてたんだね、ありがとう」
 美耶子が感極まったように手を振ると、観客も絶叫で返す。
 これはこれで感動的なフィナーレにつながりそうだ、と思ったときに美耶子が爆弾を投げつけた。
「でも、今回のリパッケージ版、ぼってるよね」
 さらっと。
 言っちゃった。
「だって、はっきりいってパッケージ変わっただけでしょ。それなのに、みんな買い直しちゃったんだよね……それってお金の無駄だよ」
 ざわざわざわ……
 観客がただならぬ雰囲気を感じてざわめく。
「じゃ、じゃあ質問コーナーはこれで終わりに――」
 まずいと思ったかMCがコーナーを締めようとする。それを手で制した美耶子。
「み、美耶子ちゃん……?」
「ごめんなさい! 今回のリパッケージ版は、正直、こんな値段で買ってもらえる商品じゃなかったと思う。せめて、新しい映像やインタビューとか、新しく買ってもらえるような内容を付け加えるべきでした。出演者の一人として、買ってくれたみなさんにあやまります!」
 おおおおお、と観客たちが吠え立てる。美耶子コールが起きる。
「そして、みんなのまわりの人で、まだ買ってない人には、リパッケージ版は買わなくてもいいよって、広めてください!」
 この発言に主催者側は泡をふいて慌てだす。
 イベントを急遽中止させようとするが、そんなことをしたら暴動が起きる、と、おれは忠告した。
 実際、美耶子をステージから引きずり下ろそうとでもしたら、五〇〇人の客がそのまま暴徒になりかねない。
「あの、メーカーの人、聞いてたらお願いします! もし、今後、こういう商品の企画があるんだったら、一出演者として新作映像でもなんでも出ますから、もうこんなファンの人を食い物にするような商品は出さないでください!」
 言い切っちゃったよ。いちおう、このリパッケージ版を企画・発売したのは超大手のパブリッシャーなんだけど……
 美耶子コールがすさまじい。会場は大騒ぎだった。
 ただ、中には批判的な声もなくはなかった。
「美耶子ちゃんがそう言ったって、今回何万も出してリパッケージ版を買った我々はどうなるの? 返品に応えてくれるの?」
 正論だ。
 だが、ここで、もし美耶子が「返品に応えます」と言った類の発言をしてしまったら、全国でパニックが起きてしまう。パブリッシャーだけではなく、全国のショップが大混乱するだろう。
 その声に対して、おれの美耶子は――
 そのまま迎合せず、といって否定もせず、聞こえなかったふりも――しなかった。
 かわりに行動した。
 スカートの下にさっと手を入れて、ずいっとずりさげた。見せパンを脱ぎ捨てたのだ。
「今回の映像特典を、ここで提供しまーす! リパッケージ版ご購入者のみなさん、どうか、これで許してね!」
 見せパンを指先にかけてくるくると回す。
 音楽が流れ出す。おれが音響スタッフを脅して――じゃない、促して流させたのだ。もともとコーナー終わりに歌うはずだった、「はいてる? はいてない!?」のカラオケだ。

            そして一週間のおわり……

びっちな美耶子の一週間! (9) 

カテゴリ:うたかた 美耶子のお仕事

 [金曜日]ドラマ撮影(スペシャルドラマ「美耶姫異聞」) その4

 まるで、それこそが現実のようだった。
 おれは完全に引き込まれていた。カメラや照明、音声その他のスタッフがいることも忘れ、ただただ、南小路と美耶子の演技――完全に即興だ――に見入っていた。
 スタッフたちもきっとそうだったろう。ギリギリのプロ意識で自分の仕事は果たしつつも、目の前の情景に心を奪われていたにちがいない。
 南小路は、逃げようとする美耶子を背後から押さえつけた。
 もがくが、美耶子は小柄な少女。尻を掲げさせられ、屈辱的な姿勢をとらされる。
 南小路欣也の股間は隆々とそそり立っていた。勃起不全など、とんでもない。使い込まれた、現役バリバリのペニスだった。亀頭は大きくエラをはり、竿は反り返り裏筋が見えるほどだった。
「まさか……勃起しないようにコントロールしてたとはね……」
 桃山園が驚愕の声をもらす。
「これが大御所クラスの俳優の実力……」
 南小路欣也は、美耶子をバックから貫いた。
「あっ――あぁぁぁぅやぁああーーーーーっ!」
 美耶子がのけぞり絶叫する。
 巨根が美耶子の膣を限界まで押し広げているのがわかる。
 竿の半分どころか、三分の一くらいしか埋まっていないのに、子宮まで亀頭は届いているだろう。
 かるく出し入れするだけで、子宮ごと貫かれている。
「おお、美耶姫――やわ魔羅でほぐしておいただけあって、いい具合に馴染んでおるぞ。子袋も巾着のように締めつけてきて良い具合じゃ」
 南小路は笑いながら美耶子のおなかをさする。
「おう、こうすれば、中に入っておるわが魔羅の形もよくわかる」
「うっ、ああああああっ!」
 美耶子の身体を持ち上げる。今度は逆駅弁の形で、美耶子のお腹をカメラに見せつける。
 南小路のペニスが美耶子の胎内を擦り立てるさまが、腹部の陰影でわかる――
 結合部は見えないのに、ガチ交尾の様子が見て取れる驚愕のアングルだ。
「いっああああああ! や、やばい、やばいよおおおおっ!」
 美耶子の声がうわずり、現代語が思わず混ざる。
「おなかのなか……ぐちゃぐちゃになっちゃ……うふっああああああっ!」
「いい具合だ、気持ちいいぞ、美耶姫。そうら、もっと感じろ、はらわたの感覚に身をゆだねるのだ!」
 美耶子の両の腕をつかみ、前に投げ出すようにする。両腕と結合部の三点だけで体重を支えることになり、挿入がさらに深まる。
「あああああ……つき……ぬけるぅ!」
 子宮を槍で突き上げられているような形だ。美耶子は涙とよだれをたらして虚空を見ている。
「危険だ! やめさせよう!」
 幼い美耶子の膣は大人にくらべれば狭く短い。そこに並外れて大きな南小路のペニスを根元近くまで挿し込まれたら、最悪の事態も考えられる。
 飛び出そうとするおれを桃山園がまたもさえぎる。
「行かせないわよ――あたしにとっても一世一代の撮影なのよ。こんなものすごいシーン、二度と撮れないわ」
「美耶子が死んじまうぞ!」
「だから、だいじょうぶなのよ。南小路欣也を、そして宇多方美耶子を信じるの――ね、お願い!」
 桃山園が泣きそうな顔で懇願する。ばかな。だって、美耶子はあんなに苦しそうに――
「あ……ああ……はああ……」
 美耶子は蕩けていた。
 激しく南小路にバックから、逆駅弁で突かれながら――突かれる度に脚をぴーんと伸ばし、足指をきゅっとさせながら。
「すごい……これすごい……よぅ……おなかとけちゃうよぉ……」
 子宮を突かれ続け、そこに快感を発生するようになったのか――
 ボルチオオーガズムを覚えてしまったのか。
 年端もいかない少女が――
 いや、違う。子宮を性感帯に変えられたのは美耶姫だ。
 美耶姫は巫女で、特別な力を持っている。
 これまでの行為はすべて、この状態に美耶姫を導くためだったのだ。
「子袋の準備が整ったか――今こそ見せてもらうぞ、その巫女の力――その幼きはらわたにわが種を注いで、あやかしどもの主を孕ませてくれる」
 さらに激しく男根を突き立てる。まるで、子宮そのものをかきませるかのように。
「あああああっ! いくううっ! おなかのなかがトロけて、いくぅうううっ!」
 美耶姫が絶叫する。
「こ、こんなのすごすぎるよおおっ! おじいちゃんのおっきいチンポが、美耶のおまんこのなかでいっぱいになって……おなかのいちばん奥をぐちゃぐちゃにしちゃってるのぉおおおっ!」
「よおおし、では出すぞ、美耶姫! わが子種を、受け取るがよいわ!」
 悪徳大名はひときわ大きく美耶姫を二度、三度と突き上げる。
「いくっ! いくうっ! いきつづけてりゅううううううっ!」
「おうっ!」
 びぐっ! びぐびくびぐっ!
 美耶姫の痙攣的な動きで、大量の精液が美耶姫の子宮内に撃ち出されたのがわかる。わかってしまう。
「でてりゅ……しゅごい熱いのが……おなかのおくでぇ……ああああああっ! いくっいくっ、いくぅーーーーーーっ!」
 断末魔のような声をあげつつ、美耶姫は壮絶に気をやった。
 太腿を伝い落ちるしずくは失禁のためだろう。
 悪徳大名は美耶姫の腕を離した。人形のようにぶらり美耶姫は倒れこむ。その動きに合わせて、膣から男根が抜けていく。こんな長いものが少女の胎内に収まっていたのか、と驚嘆するほど長い竿だった。
 ちゅぽん、と音をたてて亀頭が抜けると、美耶姫はそのまま褥にうつぶせになる。気をやったまま、失神したようだ。おしりを高く掲げた格好で、結合部がどうなっているかがよく見える。
 男根の形にぽっかり口を開いた膣口からは、胎内におさまりきらなかった精液が泡立ちながら、どろどろと零れ出ていた。量といい濃さといい、老人とは思えない。これならば排卵前の少女でも妊娠するのではないか――そう思えてしまうくらいに。
 悪徳大名は、美耶姫を見下ろしている。だが、その視線には今までのような昂ぶりや荒々しさはない。
 まるで初孫を見つめる祖父のような、優しいまなざしだった。
「美耶――よくがんばったな……あとは天命を待つのみ。運命がわしらを引き裂こうと――あの若侍がここにたどりつく時が来ようとも――わしは――美耶、おまえを愛し続けるだろう」
 そのまま悪徳大名は動かない。まるで、燃え尽きた彫像のように、ぴくりとも動かない――
 
「カーット!」

 しばらくのあいだ静止していた時間が、桃山園のその声でようやく動き出す。
 スタッフはようやく我に返り、ルーティンの作業に復帰する。
 南小路欣也は、駆け寄ってきたマネージャーが手渡したバスローブに悠然と袖を通した。
 そして、セット脇で固まっているおれに視線を向けた。
 表情が動く。
「わたしのスタンドかね? ご苦労さま。出番がなくて申し訳なかったね」
 おれの扮装を見てそう判断したのだろう。
「実のところ、勃たなかったらどうしようと思ってたんだ。でも、相手役に恵まれたおかげでうまくできたよ。宇多方美耶子ちゃんか――まだ十歳だなんて信じられないね」
 軽く溜息をつく。つくづく驚いた、とでも言うように。
「とっくに枯れていたんだよ、わたしは。実際のところ最後に射精をしたのはいつだったか思い出せないほどだ。つまり、あのシーンは、わたしではなく、美耶子ちゃんが導いたものだったんだよ」
 まさか――信じられない――この撮影の間じゅう、ずっと美耶子は圧倒されていた。名優・南小路欣也の掌の上で転がされていた。だが、そうではない、と南小路自身が告白したのだ。
「ともあれ、美耶子ちゃんと共演できて、孫にも自慢できるよ。困ったことにうちの孫は子役志願でね、美耶子ちゃんみたいになりたいんだそうだ。いつか、きみたちとも仕事を一緒にすることがあるかもしれないな」
 南小路欣也は軽く手をあげかけた。
「それではね、若侍くん――」
「え?」
 おれは南小路の言葉に疑問の声をあげた。おれは南小路のスタンドで、格好も悪徳大名のそれだ。若侍はキモタクの役で、今日は撮影はない。そもそもキモタクはスタンドを必要としない。
「ああ、いや――美耶子ちゃんがね――自覚していなかったようだけど、若侍を思い浮かべて演技するシーンでことごとくきみの方に注意を向けていたんだよ。むろんはっきり視線を動かすようなミスはしていなかったけどね、きみをとても気にしていたよ。最後のシーンなんて特にね。よほどきみのことを想っているんだね。まあ、その気持ちを誘導して、こちらも芝居を組み立てることができたのだがね――」
 おれは思わず美耶子の方を見た。美耶子もバスローブを着せてもらい、女性ADからホットミルクのカップを受け取っているところだった。偶然だとは思うが、モロに目が合ってしまった。美耶子が「どうだった?」というように表情を動かし、おれはどぎまぎして視線をそらした。
「ね? 若侍を見る目だろ?」
 南小路はあげかけた腕をおろしておれの肩をぽんぽんと叩いた。親愛の情をこめた――しかし、明確な敵愾心も秘めた――
「近いうちに美耶子ちゃんとは共演したいね。もちろん、スタンドなしで」
 まるでおれをライバル視するかのような茶目っ気たっぷりなウィンクをかの名優はして見せたのだった。

 この日の撮影での悪徳大名と美耶姫の濡れ場は、実に2時間を超えていたため、テレビ放映では大幅にカットせざるを得なかった。それでも、テレビ初の老人×子役・生挿入はばっちり放送され大反響となった。そこで、悪徳大名とのエピソードを中心にまとめなおした劇場版が作られることになった。
 追加シーンの撮影のために南小路欣也と再会した美耶子が「おじいちゃま大好きっ子」になっていたことや、この作品で子役デビューを果たした南小路の孫娘・果歩が色々な意味でとんでもない逸材だったこととかは――また別の話。

           土曜日に続く……!

びっちな美耶子の一週間! (8) 

カテゴリ:うたかた 美耶子のお仕事

[金曜日]ドラマ撮影(スペシャルドラマ「美耶姫異聞」) その3

 美耶子は犬のように四つん這いになり、おしりを掲げて、南小路の股間に顔を埋めていた。
 カメラは美耶子の尻から撮っている。ほんとうの犬のように、肛門と性器が見えている。
 大人の性器は映せないから、そういうアングルになってしまうのだ。
 だが、美耶子はガチに南小路をフェラしていた。しなびた竿を吸い、大ぶりだが張りのない陰嚢をしゃぶった。
 南小路は勃起しないことにあせる様子もなく、美耶子の乳首をくりくりと弄んだかと思うと、美耶子の尻をぴしゃぴしゃ叩き、たわむれに肛門を広げて見せたりした。
 映像的な変化を常にあたえるテクニックだ。
「ふふ、さっきまでの未通女(おぼこ)がもう男のものをしゃぶっておるわ。まこと、雌犬だのう。ほうら、雌犬らしく尻を振らんか」
 などと言われ、懸命に小尻を振る美耶子である。
 だが、南小路の男根はしなびたままだ。これでは性器ではなく、単に小便を出すための器官に過ぎない。
 やはりおれの出番か――と思ったが、桃山園は複数のモニターをチェックしつつ、うなっている。
「おそるべし……おそるべし、南小路欣也……まさかそんな手があったとは」
 桃山園がチェックしているいくつかのモニターでは、南小路欣也のフニャチンがばっちり映っていた。美耶子が懸命にくわえたり、しゃぶったり、手でシコシコしたりしている。複数のカメラを使ったマルチ撮影が桃山園の常套手段だが、絶対に使えない映像のためにカメラをそんなに割くのはめずらしいことだ。
「お、おい、そんなとこ撮ってもオンエアでは使えないだろ……」
「――なぜ、子供の性器がノーカットで放送できるようになったか知ってる?」
 桃山園がモニターから目を離さないまま問う。
「それは……初潮前の子供の性器は生殖につながる行為ができないからだろ。なんでそんな理屈が通ってしまったのかわからないが」
 全く意味がわからないロジックだが、この国の現在の放送コードでは、「生殖活動につながらない」という理由で初潮前、精通前の子供の性器を映してもおとがめはない。そのルールを作ってきたのは桃山園であり、美耶子だ。その結果、空前の子役ブームが訪れ、現在に至っている。
「で、あればよ、こうも考えられるじゃない? 生殖活動ができない老人の性器も、また映しても問題ない、と」
 な、なんだってええええええ!?
 おれは大声を出しそうになって、手で口をおさえた。
 実際のところ、もしそれが通ったとて、老女の性器には世間的な需要はほぼないだろう(一部マニアはいるかもしれないが)。
 しかし、爺の場合、子役の少女と組み合わせれば、その絵的なインパクトは大きい。
 まさか、それを計算して――
「さて、そろそろ美耶姫の女陰(ほと)を使わせてもらおうかな」
 しなびたままの股間をさらしながら、名優・南小路欣也は、美耶子をゆっくりと押し倒した。


 くにゅ、くちゅ……
 湿った音がする。
 美耶子は赤ちゃんのように開脚させられ、褥に仰向けになっている。広げられた性器はすでに濃いピンク色に火照り、粘膜の奥から分泌される液体でぬめっている。
 その美耶子のワレメの内側に、南小路は柔らかいままのペニスをこすりつけている。赤紫色の亀頭だけが膨らんでいるが、全体的には小さいサイズだ。
 それが、いまやあらゆる角度から撮影されている。放送のために角度をうまくつけて見えなくする――というカメラは用意されていない。このシーンはノーカットで放送するつもりなのだ。
「どうだ、美耶姫? 気持ちいいだろう?」
 クリトリスと膣口の間を往復させるようにしつつ南小路が言う。
「あ……はい、おじいちゃ……おとのさま……いいですぅ……」
 美耶子は言い直したが、おじいちゃん、と言ってもシチュエーション的にはおかしくはない。
 悪徳大名は設定上、美耶姫の祖父の元家臣で、美耶姫の「じい」でもあったのだから。
「やわこいままじゃが、中に入れさせてくれるか? ああ?」
 膣口を亀頭で刺激しつつ、指でクリトリスを擦りたてる。
「あんっ、あっ! あっ! あうんっ……!」
 美耶子の吐息が早く、切なくなる。裸の薄い胸を上下させる。隆起のほとんどない胸に乳首だけが屹立しているのがいかにも少女らしい。
「あ、あああっ、へんに……へんになるぅ……おじいちゃま……っ」
「そうか、おさねがそんなに気持ちいいか。よしよし、初めてだからな、やわこい魔羅でも痛いかもしれぬのう。ならば、せめて気をやりながら受け入れるとよいぞ」
 南小路は美耶子のクリトリスの包皮を剥いて、二股の付け根部分に指の腹を押しつける。
「く、くひっ、くぎぃっ!」
 脳幹を純粋な快感に灼かれたかのように美耶子が声をはなつ。
 同時に南小路のペニスが美耶子の膣に潜りこんだ。
 そのシーンが克明に記録されていく。
 おそらくはテレビ史上初のシーンになるだろう。
 モザイクなしの大人ペニスが子役のヴァギナに入り、動いているさまが公開されるのは。
 やっていることはセックスそのものだ。
 だが、南小路欣也は70歳を過ぎており、もはや生殖機能がないとすれば――挿入されているペニスも勃起しておらず、射精もしないならば――現行ルールの上ではセーフなのだ。
 南小路は美耶子に覆い被さり、その小柄な身体を引き寄せた。簡単に持ち上がる美耶子の細い身体。
 唇を合わせる。
「はむう……はうう……ふは」
 老優と舌をからめ、蕩ける美耶子。
 孫が祖父に抱っこされているような姿勢。対面座位。
 南小路は美耶子のおしりをつかんで、上下させる。
 結合部がアップで抜かれる。
 美耶子の子供まんこは、いつものように大きく広げられてはいない。入っているペニスが細いからだ。だが、長さはあるらしく、ゴムのように伸び縮みしながら出たり入ったりを続けている。
「しゅほい……な……なかれ……ペロペロされてるみたい……ぃいいっ!」
 どうやら南小路のペニスは、美耶子の膣内では舌のように感じられるらしい。
「しゅご……ほんなお……はじめれ……っ」
「美耶姫はほんに淫乱よ。こんな爺のやわこい魔羅でよがるとは」
 南小路は立面座位のまま、よいしょと立ち上がる。一瞬、南小路の腰を心配したが、美耶子は十歳児としても軽い方だ。問題はなかったらしい。振り落とされまいと美耶子は必死で南小路にしがみついている。まるで小猿のようだ。
「さても美耶姫は赤子の頃と変わらぬのう。こうして抱っこしてやったときのことを思い出すわい」
 駅弁ファックをしながら南小路は笑った。
 そして、また――こんどは美耶子からキスを求めるのに応えてやる。
 舌と舌をからめ、唾液をたっぷりと交換する。
 美耶子はだらしなく舌をのぞかせ、あえぐ。
「ふぁああ……きもちいい……おじいちゃんの抱っこ……すきぃ……」
 退行してしまっている。もはや台本は関係なく、美耶姫になった美耶子は、かつてじいやとして自分を抱っこしてくれた悪徳大名の腕の中に安らぎを感じているのだろう。
「そうかね、美耶姫、わしが好きか?」
 美耶子を揺さぶり、ペニスを美耶子の胎内深くまで挿し込みながら南小路は訊く。
「あっ! あっ! あっ! なか、しゅごぃ……おじいちゃん、しゅきだよぉ……だいしゅきぃ……」
 非勃起状態のペニスによって、なぜそこまで性感を与えられるかわからない。わからないが、明らかに美耶子はアクメに達していた。それも絶頂状態がいつまでもだらだら続くタイプのアクメだ。
 こんな蕩けた表情の美耶子はそうそう見たことがない。台本の内容も全部飛んでいるだろう。
「ならば、わしの女になるか? 側室にしてやるぞ。どうだ?」
 さらに激しく腰を突き上げる。
「あああああっ! なるっ! なるよぉ……っ! おじいちゃんのおんなに……してぇ」
「あの若侍はどうする? 身分違いの恋などと言いつつ、おまえを抱くこともできなかったあの男は――」
 その言葉を投げつけられて、美耶姫の表情が歪んだ。わずかに戻った理性が心をさいなむのか。
「あの方は……」
「その様子だと未練があるのか? たったいま、おまえはわしの女になると誓ったところだぞ? あの男より、わしを選んだのだ、そうだろう?」
「あの方のことは言わないで……あの方は特別……わたしにはもったいない……」
「あの方、だと? 笑わせる!」
「や、やめ、そんなにしたら……っ! うあああああっ! おじいいちゃああああああっ!」
 悪徳大名は美耶姫を激しく突き立てて気をやらせると、まるでモノのように、ぽいっと褥に投げ出した。
 笑っている。鬼のように笑っている。
 美耶姫は股間から愛液を垂れ流しながら、うつろな表情で胸を上下させている。
「さんざんわしの魔羅で楽しんだあげく、あの方は特別ときたか。まったく美耶姫の強欲には舌を巻く」
「そんな……わたしは……」
「いいか、おまえの大切な男はな、あの間抜けな悪党どもといっしょに、おまえを助け出そうと画策しておるらしい――おまえがわしに初物を摘まれ、さんざん女としての悦びを教えられたとも知らんでな」
 悪徳大名は顔をゆがめ、野太い声で若侍たちを罵倒する。
「やつらは今にこの砦にくるだろう。おまえを助け出すためにな。だが、その時にはもうおまえは身も心もわしのモノになっておる。わしの種で孕ませてやる――」
「で、でもおじいさまは――あっ」
 美耶姫は仁王立ちしている悪徳大名を見上げ、声を上げる。
 屹立していた。
 悪徳大名の男根が邪悪なまでに大きくそびえ立っていた。
「なんて……おおきな……」
 呆然とする美耶姫。その声におののきだけでなく崇拝の色が混ざったことを姫自身は自覚していたかどうか。
「おお、よみがえったぞ! 美耶姫よ、おまえのおかげだ――いや、あの若侍のおかげかもしれぬな。さて、わしの怒髪天を突く魔羅を存分に味わうがよいぞ!」
「い、いやああああああっ!」

         撮影はいよいよ大詰め! つづく!

びっちな美耶子の一週間! (7) 

カテゴリ:うたかた 美耶子のお仕事

[金曜日]ドラマ撮影(スペシャルドラマ「美耶姫異聞」) その2

 スタートがかかった直後だった。
 美耶子の頬が鳴った。
 いきなりの平手打ち。美耶子が呆然としているところに、南小路がのしかかる。
「ほうら、美耶姫、抗ってみよ、あやかしの力でわしを倒してみよ――できぬか、できぬだろう?」
 南小路はガチに美耶子を押し倒し、裾を乱暴にはだける。
 カメラテストの時と同様、美耶子は下着をつけていない。
「どぉれ、美耶姫のお大事を検分させてもらおうぞ――あの若侍に散らされておるか、おらぬか」
 美耶子はまだショック状態らしく、演技もへったくれもない。
 南小路によって股間を開かれて、恥ずかしげな演技も哀しみの演技もできないまま、ただただ、圧倒される。
 性器を乱暴に広げられる。小陰唇を左右に限界まで引っ張られ、膣内がめくり上がりそうなほどに。
 それ自体は台本にもあるシーンだ。広げられた美耶子の膣口には処女膜がCGで追加されるはずだ。
 南小路がその部分をのぞき込む。
「たしかにあるぞ、乙女のあかし。それはそうであろうのう、こんなに小さな女陰(ほと)では、男のモノなど入らぬわ」
 指を、ぐりん、と。
 美耶子の中に挿し込む。
「あひっ! ひゃうっ!」
 演技ではない、マジの悲鳴だ。
 本来なら、ここで美耶子は自ら純潔を示すシーンのはずだ。だが、南小路のアドリブは、それを許さない。
「どうら、穴を広げてやろう、わしのものでもおさまるようにな」
 いきなり、指で美耶姫の乙女のあかしを破ってしまった――
 指で乱暴に突き上げる。
「あああああ、いたい! いたいいいぅ!」
 美耶子の悲痛な声。演技で出せる声ではない。
「ふはは、でてきたぞ、乙女の涙、赤いしずくが」
 血だ。南小路が指を出し入れするたびに、美耶子の性器から赤い液体がにじみ出る。
 実際の美耶子に処女膜などない。乱暴にされて粘膜が傷ついたのか――
 これはむちゃくちゃだ、暴力行為だ。やめさせないと――
 おれが出ていこうとしたとき、桃山園がものすごい形相でおれの行く手をさえぎる。
「あんた、この現場を壊したら、殺すわよ」
 囁き声ながら有無を言わせぬ強さを秘めている。あの桃山園が。しかし、黙ってられるか。
「美耶子が痛がってるじゃないか、ケガまでしてるんだぞ! いくらなんでもやりすぎだ」
「南小路欣也が女優にケガなんかさせるわけないでしょ。五十年以上のキャリアで、南小路欣也が女優を傷つけたことは一度もないのよ。信じなさい」
 断言された。しかし。
 セットの中、褥の上では、南小路が痛がる美耶子をおさえつけ、指で性器を乱暴に掻き回している。
 血が出ているのは、確かだ。
「しかし――」
「美耶子も、我に返ってないでしょ。むしろ、元の台本より、ずっと美耶姫になっている。あの子は女優の勘でわかってるのよ、これは、必要なシーンだって」
 たしかに、美耶子も逃げようと思えば逃げられるはずだ。
「ふふ、膜を完全に破けたのう、どれ、手当をしてやるか」
 南小路は美耶子の膣から抜いた血まみれの指を舐め、おもむろに美耶子の性器に口をつけた。
「あ……ああああっ」
 美耶子が声をあげる。
「お、おとのさまの……ベロがぁ……」
 舐めまわされている。南小路欣也に、美耶子の膣内が。
「あっ、あっ、あんん……うっ」
 南小路が顎をうごかし少女の胎内を舐めしゃぶる度に、ぴくん、ぴくん、美耶子の身体が震える。
「ふふ……だいぶん、愛液もでてきたのう」
 血と愛液で顔をべとつかせながら南小路が笑う。
「ずいぶんと女陰(ほと)もきれいになったわ」
 これみよがしに美耶子の性器を見せつけるようにする。もちろん、今度はカメラもすかさず接写。
 いやらしく充血し、血と愛液と唾液でぐちゃぐちゃになった美耶子の膣内がはっきりと映る。
「な……なるほど」
 桃山園が呟くように声を漏らす。
「これなら、CGで処女膜をつくらなくても、あきらかに、まちがいなく、美耶姫は処女喪失してるわ」
 な、なんだと。
 性器を映してもとがめられない子役の撮影で、逆に一番難しいのが処女喪失シーンだと言われる。チャンスは一度しかない。何回も現場をこなすと、もちろん処女膜はなくなってしまう。なまじ全部見せられるから、その時だけ見せないと不自然になる。
 苦肉の策としてのCG合成だったが、後から聞いた話では南小路は一言で切り捨てたらしい。「CGなど無粋」だと。観客は本物を見たがっている。「虚構」をギリギリまでつきつめて「真実」にするのが役者の力だ、とも。
 それが、このアドリブだったのだ。
 結果、カメラは美耶子のありのままの性器を映しとっているのに、観客には処女喪失直後の生々しい膣にしか見えない、という結果が生まれたのだ。
 それでは血は――
 おれは、南小路がさりげなく指先を褥でぬぐうのを見た。カメラ的には美耶子の膣内を映しているから、シーン的には問題ない動きだ。
 あの血は南小路の指先からのものだったのだ。おそらくあらかじめ小さく傷をつくっておき、美耶子の膣内で傷口を開かせたのだ。
 おそるべし、南小路欣也。

 カットがかからないままカメラはまわりつづけている。
 南小路は美耶子の着物を剥いだ。
 美耶子は破瓜のショックで抵抗もできない――ように見えた。実際、ショック状態は続いていただろう。
 全裸にされ、カメラにおいしいショットをたくさん提供しつつも心ここにあらぬ様子だ。
「さて、次はわしのものを使えるようにしてもらおうかのう」
 南大路も脱ぐ――七十歳を越えているとは思えぬ肉体だった。腹筋はおれより締まっているかもしれない。
 だが、さすがに股間は萎んでいた。陰毛も白髪が多い。
 おれの出番か、と思った。正直、すでにカチカチだ。自分の恋人が男優とベッドシーンを演じているのを見るのは職業がら馴れているといってもいいが、今日のは強烈すぎた。
 だが、おれへの指示はこなかった。
 南小路が続行したからだ。彼が芝居をやめない限り、カメラも止まらない。
「ではの、美耶姫、次はわしのを使えるようにしてもらおうか」

             まだ撮影は始まったばかり!